カブトムシは、幼虫のときにたくさん栄養あるもの(土や枯れ葉)を食べたかで大きさが決まるそうで、成虫になるとまったく大きくなりません。うちのは、どうも同じ土にたくさん居過ぎたし、土をかえるのをめんどくさくてやらなかったので、どれもミニミニのが生まれました。でも、オスもメスも生まれたので、また新しい命になるのかなあと楽しみにしています。カブトムシはクワガタと違って、ひと夏しか生きられないので、その年に産卵しないと、子孫は残せません。
実は一匹は、地表近くに出たままさなぎになってしまい、成虫したものの、うまく羽などが育ちませんでした。生まれながらに障がいをもった子のようで、うまく自分で起き上がったりできないふうで、たまに気にかけてみていたのですが、数日で死んでしまいました。ハコのなかで飼っていたとはいえ、自然界の厳しさの一端を感じたときでもありました。
そんな我が家(といってももっぱら子ども以上に僕が熱中していますが)にぴったりの本が。この「カブトムシとクワガタの最新科学」は、一般向けにたいへん分かりやすく、最新の研究成果を紹介してくれています。
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たとえば、カブトムシはがっぷりよつの喧嘩をやたらやるわけではなく、互いの大きさを比べて、勝ち目がないなというときは逃げるとか、クワガタとカブトだとカブトのほうが重いしほぼ勝つので、まず喧嘩することはないとか、子どもの頃には思いもよらなかった真相が解説されています。
特に面白かったのは、カブトムシのオスとメスが出会うのは樹液が出たえさ場くらいらしいのですが、はじめにオスは紳士的にメスにえさ場を譲りますが、メスが食べている間をねらって交尾をしかけて、うまくいったら、もう用ナシと言わんばかりに、メスを投げ飛ばしたりするらしいです。これは、一見自己チュウな様に見えます(人間にもいますかね?)が、オスとしては、少しでも子孫を残そうと、早く別のメスとやりたいので、そうするのではないか、と本では書いていました。
ちなみに、昨日ちょうど僕は交尾している瞬間を観察したのですが、途中でメスは土のなかに潜ってしまいました。これはうまくいったからそうしたのか(疲れますよね)、それともオスを振り切ったのか?よく分かりません。
また、ここ5日間くらい、ほぼ毎日、野生のカブトムシがうちの家に寄ってくるようになりました。夜来たらしく、朝方ひっくりかえっているので、てっきり死んでるのかなと思ったのですが、触るとピンピンしています。ちょうどオスとメスが来てくれたので、いまこちらも飼っています。さすが、野生はでかいです。
なぜそう山奥でもない逗子のうちにカブトムシが自然と寄りついたのか。これは本には書いていなかったし、テキトウな推測なのですが、ひとつは昆虫ゼリーが大量に置いていて、その臭いをたどってという説、もうひとつは、オスとメスがなんらかのかたちで呼び合っているのではという仮説です。たぶん、ゼリーを撤去して数日様子をみることで、多少検証できると思うのですが、そうすると死んでしまってもかわいそうなので、実験はやりません。
僕は文系で理科には弱いのですが、ふとした疑問や観察が面白いのは分かる気がします。カブトムシは欧米にはほとんどいないので、研究蓄積も少ないらしいです(家畜と違って、研究しても人間の役に立ちにくいのでという理由もあるようです)。ただ、かつて僕がそうであったように、日本の少年たちを夢中にする生き物であります。この本の内容や、ちょっと自分なりの仮説などを交えて、息子にも話していきたいと思っています。