カブト虫観察日記より 世の中の常識ってホンマ? | 妹尾昌俊 アイデアノート ~学校づくり、地域づくり、人づくり~

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☆学校づくり×地域づくり
☆子どもが大きくなったら語り合いたいこと など

息子が神社参りの後で偶然見つけた(授かった?)のと、僕が夢中になり夜中雑木林で手づかみしたもの、田舎の風呂屋の露天風呂で発見したものなど、今我が家には6匹のカブト虫と、2匹のクワガタがいる。

今日は夜9時頃子どもを寝かしつけたのだが、友達も来ていて、”合計5人(うちの上の子3人と友達の子2人)を同時に単独寝かしつけ”という記録を樹立。まあ、友達の子は小学生だし、手間がかかるわけではないのだけれど。僕もそのまま歯みがきもしないまま、寝てしまい、今、夜中の1時に起きたところ。

カブト虫にとってはこの時間がゴールデンタイムらしく、活発に動きまわったり、ひたすらゼリーを食していたりする。先ほどは食事中のオスにメスを近づけさせたところ、ツノであっちいけとやっていた。今の人間界ではとうてい考えられない光景だ。強いて言えば、星一徹がちゃぶ台ひっくり返すシーンに多少近くはないかな、などとテキトウなことを考えながら、虫の観察も面白いものだと思う。

昼夜逆転している若者などのことを夜行性などと揶揄することがあるかもしれないが、思い起こすと、虫にも夜のほうがよいというものも多く、僕はまったくの素人だけれど、あながち、昼活動するのが正常というイメージは、社会的に便宜上つくられたものかもしれないなと思ったりもした。たしかNHKの番組でやっていたのだと、恐竜時代にわれわれ哺乳類の祖先であるネズミに近い生き物は、昼間は恐竜がいるので夜活動していた。そうすると、むしろ、夜行性の人間のほうがはるか昔のDNAには正直な生き方と言えるのかもしれない。昼間伸び伸び活動できるのは、人間にとって危険な存在がないからであり、同時に、他の生物にとっては(カブト虫にとっても!)人間が危険な生き物なので夜に活動するということなのかなと考えた。

しかし、そんなことも考えると、学校の先生って大変だなとも思う。世の中のルールや常識といったもの、正しいと思われているものも、本当は正しいなんて言えず、そのほうが便利だからやっているというだけかもしれないのだから。例えば、信号が赤なら止まりましょうなんて典型で、そのほうが事故となりにくいから便宜上決めたルールであって、赤なら絶対止まることが生理的によいというわけではない(むしろイライラするのは大阪人だけではあるまい)。だから車が通る危険性が明らかにないところでは、赤信号を無視することのほうが合理的だ。

子どもたちに先生”それって本当に正しいの?”、”なぜそう決めたの?”とか聞かれると、正直答えに困るのではないか。家庭でも親にとってはそういうこともあるだろうが、親の場合は、テキトウに、”世の中そう決まっているんだ”、”学校でもそう教えられるだろ”とか言ってしまいそうな気がするが、うちの場合はなるべく、正直に、”そのほうがいろいろ都合がよいでしょ”と教えることにしようかなと思う。多少ひねくれた子が育つかもしれないが、クリティカルシンキングとか難しそうに言う暇があったら、身近な子育てで実践せねばと思う。

夜中目が覚めたので理屈っぽいことを書いたが、ともかくも、カブト虫観察は楽しいということを伝えたかったのだ、たぶん。