さて、明日(28日)ですが、京都競馬場で、サラブレッド古馬の最強チャンプを決める一戦、「第169回天皇賞(春)競走」〔3200m・芝(外回り・Aコース)・京都・GⅠ・18- 1頭〕が行われます。
 

 

 

 

(↑昨年の覇者、番のジャスティンパレス。)
 

平地の重賞競走で、唯一、同じ名称で年に 2度、開催される、このレースですが、淀(京都競馬場)の3200m戦はスピードはともかく、 3コーナーの上って下るという坂を 2度、越えなければならないので、この辺りのペース配分が大事であるし、更に直線は平坦コースであるのでスタミナも大事だけど瞬発力も大事になるかなと思います。
ただ、昨年は断然人気だった、タイトルホルダーがレース中に馬体に故障を発症してしまい、無念の競走中止という大波乱が起きてしまいました。

 


如何に人気を背負っていても、お馬さんは、何が起きるかは判らないので、今年も、まずは全馬が無事に完走する事を願ってやみません。
以前にも書いたけど、今や、競馬における3000級のレースは世界で 5ヶ国10競走しかない。
段々、長距離競走が少なくなって行ってるものの、それぞれの部門で目標となるGⅠ競走が出来ている事を考えれば、このレースに関しては、今後もの3200mであって欲しいと思っています。

と、いう事で、今年ですが、枠順は25日に発表されていますが・・・。

 


枠順が発表された後に、番のヒンドゥータイムが右前肢跛行のために不戦敗(←出走取消)になったのは残念でした。
昨年の「京都大賞典競走」(淀・2400m戦)で 4着入賞を果たしているから期待していた感はありましたが、不戦敗になったのは無念でしょう。 そのため、出走頭数は、昨年同様、17頭になりました。
長距離に自信のある馬達が出走して来た訳ですが、それが証拠に、前哨戦となった、「阪神大賞典競走」(仁川[阪神]・3000m戦)でトップ 4に入った馬達を含めた、 8頭が出走して来た事からも頷けられるでしょう。 ただ、昨年に続いて、出走して来たのは僅かに 3頭のみなものの、古馬の栄誉に初めて挑む 4歳勢が昨年の「クラシック」レースを制した馬も含めて 5頭が参戦して来たので、また、難解なレースになったなあという感じ。
ただ、スポーツ新聞の予想印や人気指数の数値を見てみると、指数の高い馬は 2頭のみで、後は、団栗の背比べになってるかなと。
若く勢いのある 4歳勢か、或いは歴史と実力を兼ね揃えている 5歳以上の古馬なのか?。
リニューアルして 2年目となる淀の舞台で 2マイルという長い距離で行われる、このレースは長距離レース大好きな私にしてみれば、ワクワク感が高まる反面、先述した通り、予想的には難解なんで頭を抱えてしまう始末・・・。
なので、今年も、ない頭を絞って・・・、ではないけど、このように印をつけてみました。



◎印=番 テーオーロイヤル
○印=番 ドゥレッツァ
▲印=番 ブローザホーン
▲印=番 ディープボンド
△印=番 サリエラ
△印=番 シルヴァーソニック
×印=番 タスティエーラ
×印=番 サヴォーナ

本命は、番のテーオーロイヤルにしました。

 


昨年暮れの「ステイヤーズステークス競走」(中山・3600m戦)こそ、アイアンバローズの 2着敗退でしたが、今年になって、「ダイヤモンドステークス競走」(府中[東京]・3400m戦)と前哨戦の「阪神大賞典競走」を連勝と、長距離レース 3レースで市宇部て表彰台圏内に入っているという安定した成績をを残している事を評価してみました。
ただ、GⅠ競走になると、一昨年の仁川で行われた、このレースで 3着表彰台という経験はあるモノの、昨年までなら役者不足となる感はありましたが、これだけ、安定した成績を残している事と、「ダイヤモンドステークス競走」では58.5kgのハンデ斤量をものともせずに優勝(←しかも、一昨年に続いて 2勝目。)していますので、 3度目のGⅠ競走挑戦で悲願を達成出来るチャンスは高まったとみていいでしょう。

次に対抗ですが、番のドゥレッツァにしました。

 


やはり、昨年の「菊花賞競走」を強い勝ち方で制した事が評価の対象となりました。
今年初戦として選んだ「金鯱賞競走」(桶狭間[中京]・2000m戦)では得意距離の2000m戦であったものの、休み明けで59kgの斤量が堪えたのか、明日、香港で行われる重賞競走に挑むプログノーシスの 2着に敗れましたが、元騎手の「アンカツ」こと安藤勝己さんは、この結果には厳しい評価をしていましたが、今回の 2マイル戦で、あっさりと優勝するようでしたら、やはり、ステイヤーの資質も、しっかりとある証拠になるかもしれません。
ただ、今回は主戦の「優勝請負人」~クリストフ・ルメール騎手がドバイでの落馬負傷のため、 2週間前の「皐月賞競走」をジャスティンスカイで制した戸崎圭太騎手に乗り替わりますが、馬も 1戦使った事で調子を上げていると思いますし、戸崎騎手も勢いがあるので私的には問題はないと思います。

更に、 3番手評価である▲印は、 3枠の 2頭~番のブローザホーンと番のディープボンドにしました。

 

 


まず、ブローザホーンは近走 6走において昨年秋の「京都大賞典競走」での競走除外はありましたが、それ以外では 5戦して優勝& 3着と全て表彰台圏内に入っているという安定した成績を評価してみました。 特に今年になって「日経新春杯競走」(淀・2400m戦)で57kgのハンデ斤量で優勝し、前走の「阪神大賞典競走」では 3着表彰台に入るなど、良い感じで来ていますし。 重賞競走においても 3度、挑戦して表彰台圏内ですから、初のGⅠ競走挑戦においても引けを取らない走りが出来ると思います。
一方のディープボンドは、本当に競馬界のリカルド・パトレーゼ~ベスト・オブ・セカンドドライバーという名称が相応しいくらいの「善戦マン」止まりの馬かなと。
GⅡ競走はフランスの「フォア賞競走」(ロンシャン・2400m戦)を含めて 3勝しているものの、GⅠ競走に関しては実に15回挑戦して 2着が最上位。 その 2着表彰台も 4度あり、そのうちの 3度が、このレース。 昨年も「阪神大賞典競走」で 5着敗退だったので、このレースで評価を少し落としたら、ジャスティンパレスの 2着表彰台と結果を残した。
ただ、その後の結果が、昨年秋の「京都大賞典競走」での 3着表彰台が最高で、入賞圏内も昨年の「宝塚記念競走」(仁川・2200m戦)の 5着のみ。 近走 3走は全て入賞圏外で前走の「阪神大賞典競走」も昨年よりも 2つポジションを落とした 7着敗退は気になるものの、淀の長距離競走には絶対の自信を持っている点もあってか、伸び伸びと走れているので、今回も変わり身に期待しつつも、ジリ脚タイプなので、キチンと先行馬を捉え切れるのかがカギになって来るかと。

次に△印評価は、番のサリエラと、昨年同様、番のシルヴァーソニックにしました。

 

 


まず、サリエラですが、昨年 5月の「目黒記念競走」(府中・2500m戦)では55.5kgのハンデ斤量で 3着表彰台に入ったものの、その後の「新潟記念競走」(新潟・2000m戦)と「エリザベス女王杯競走」(淀・2200m戦)では両方とも入賞圏内に入れずの 7着& 6着敗退と冴えない結果に。 しかし、今年 1月の「ダイヤモンドステークス競走」では「目黒記念競走」と同じ55.5kgのハンデでの 2着表彰台に入った事で一気に注目を浴びる形となっています。 更に今回は先述した通り、主戦騎手のルメール騎手が落馬負傷のため、「レジェンド」~武 豊騎手が騎乗する事と牝馬に定評のある国枝 栄調教師の管理馬となると、正に1953年(昭和28年)のレダ以来、71年ぶりに牝馬による春の「盾」制覇にも期待がかかる可能性は大きいかも。 とはいえ、牝馬にとって、淀の 2マイル戦は、かなり、厳しい。
関西テレビの岡安 譲アナウンサーが御贔屓にしており、昨年まで 4年連続で、このレースに出走しつつも、今年は獲得賞金が足りずに出走する事が出来なかったメロディーレーンの結果を見ても明らかかもしれない。

 


しかし、長距離の重賞競走で表彰台圏内に入るというのはポテンシャルの高さを示している証拠かもしれない。 後は、どこまで頑張れるかでしょう。
一方、シルヴァーソニックは、昨年も書いたけど、一昨年に仁川で行われた、このレースにおいて、スタートで躓いて、騎手が落馬してしまい、早くもレースが終わってしまう始末。 その後、何事もなかったかのようにカラ馬で 2マイルを走り切り、ゴールした後に柵に激突してすってんころりんするオマケつきで悪い意味(?)で注目するハメになりました。

 


その分は、昨年の、このレースで 3着表彰台に入った事でリベンジを晴らした形になりましたが、それ以降は休養を続け、今年の初戦は前哨戦でもある「阪神大賞典競走」から始動したものの、長期休養明けの初戦では、やはり、荷が重かったか、11着敗退と冴えない結果に終わったものの、元々から3000m以上の距離のレースでは結果を残している馬であり、一昨年暮れの「ステイヤーズステークス競走」(中山・3600m戦)や昨年 2月にサウジアラビアでの長距離重賞競走(←「レッドシーターフハンデキャップ競走」・3000m戦。)でも優勝しているので、 1度、使った効果は出て来ると思います。 鞍上が前走はレジェンドが騎乗したものの、今回はレジェンドが先述した通り、牝馬のサリエラに騎乗のため、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わりますが、デムーロ騎手も実力のある騎手なので、しっかりと馬の能力を出し切って、久々にJRAのGⅠ競走での笑顔を見たいかなと思います。

そして、心情的評価である、×印評価は、番のタスティエーラと番のサヴォーナにしました。

 

 


まず、タスティエーラですが、昨年の「ダービー」馬ですし、昨年のクラシック競走においても「皐月賞競走」「菊花賞競走」では 2着表彰台に入るなど、ポテンシャルの高さはかなりのものと言っていいでしょう。 暮れの「有馬記念競走」では歴戦の古馬勢が相手では実力の差は如何ともし難い形での 6着敗退ではあったものの、ある意味、仕方ないかなと思います。 しかし、前走の「大阪杯競走」(仁川・2000m戦)では、いくら休み明けだったといっても、らしくない走りになってしまった形の11着敗退と言うのが謎な部分もありましたが、結局、「それまで長距離競走を走っていた馬が、いきなりの中距離戦で、しかも最後の上り勝負の展開になったのでは苦しかったかもしれない。」とアンカツさんは分析。
そうすれば、結果を出した淀の舞台であり、長距離競走であるのならば、昨年の「菊花賞競走」のような走りも出来るかもしれない。 また、鞍上もジョアン・モレイラ騎手に変わる事でスムーズな騎乗が出来れば、復活も有り得るかもしれません。
一方のサヴォーナですが、長距離戦では条件特別競走であるけど、昨年の「信夫山特別競走」(福島・2600m戦)で優勝経験があり、「神戸新聞杯競走」と今年の「日経新春杯競走」で 2着表彰台はあるけど、3000m戦に関しては昨年の「菊花賞競走」で 5着入賞しているものの、前走の「阪神大賞典競走」で 6着敗退と、ちょっとどうなのかなという点は拭えないかもしれません。 今回は 1ハロン、距離が伸びる事にはなりますが、淀では結果を残している事もあるので、後は、どこまでキチッと走れるかがカギとなって来るでしょう。

と、いう事で、予想印での印は以上ですが、付けなかった、お馬さんの中で、注目したいのは番のチャックネイトでしょうか。

 


今年 1月の「アメリカジョッキークラブカップ競走」(中山・2200m戦)を勝っているし、昨年の11月の「アルゼンチン共和国杯競走」(府中・2500m戦)で 3着表彰台がある事、更にデビュー以来、全て入賞圏内に入っている点から考えてポテンシャルの高さはあると思いますが、これまでの中で長い距離を走ったのは2600m戦(←未勝利戦と札幌の「札幌日刊スポーツ杯競走」の時。)であるという点はネック。
また、関東馬であるので、関西でのレースは桶狭間(中京競馬場)での2200m戦での条件戦の 2戦のみ。 ただ、 2戦とも優勝しているから初のコースでも苦手意識はなさそう。
なので、初となる淀のコースも心配はないと思うけど、初の3000m以上の距離でも通用するかどうか、今回がある意味、試金石となるレースになるかもしれません。

後は、前走の「阪神大賞典競走」で結果を残している、 2枠の 2頭~③番のプリュムドール(牝馬)と④番のワープスピード、そして、昨年 5着入賞を果たしている、番のマテンロウレオ辺りにも注目したい。

 

 

 


2枠の 2頭に関してですが、前走の「阪神大賞典競走」ではプリュムが 4着入賞、ワープは 2着表彰台と、しっかりと結果を残している。 また、ワープは3000m以上の長距離戦においては昨年に条件戦の「古都ステークス競走」(淀・3000m戦)で優勝、「ステイヤーズステークス競走」で 4着入賞、今年の「ダイヤモンドステークス競走」で 3着表彰台と安定した結果を残しているし、プリュムも条件戦であるが、一昨年の「松籟ステークス競走」(仁川・3200m戦)で 3着、「古都ステークス競走」で優勝、「ステイヤーズステークス競走」で 2着とトリプルで表彰台を獲っている。 しかし、両馬とも今回が初のGⅠ競走挑戦なため、出走馬のレベルが一気に増す今回でも、キチンとした結果を残せるか、ある意味で良い経験になるのかもしれません。
更にマテンロウレオは昨年の「京都記念競走」(仁川・2200m戦)でドゥデュースの 2着表彰台に入っているものの、それ以降は入賞圏内に入る事はあるが、どうも今イチの結果が続いている感が。 しかし、前走の「日経賞競走」では逃げて 4着入賞を果たしている事から、今回もハナを奪って逃げる可能性は高い。 鞍上が「パパ横山」こと横山典弘騎手が騎乗するとなると、2004年(平成26年)のイングランディーレみたいに、あれよあれよという間に逃げ切ってしまった離れ業を演じた経験があるため、今回も、ひょっとしたら、最度の逃走劇を演じる可能性があるやも・・・?。 期待したいと思います。