さて、いよいよ、'24年のクラシックレースが始まりますが、明日は阪神競馬場で牝馬のクラシック第 1弾~「第84回桜花賞競走」〔1600m・芝(外回り・Bコース)・阪神・GⅠ・18頭〕が行われます。
 

 

 


(↑昨年の覇者、③番のリバティアイランド。)

何時も書いている事ですが、改めて。

イギリスの「1000ギニーステークス競走」を範とした、このレース。
かつての仁川(←阪神競馬場。)は、おむすび型の平坦コースであり、スピード勝負が重視されつつも、コーナーがキツく、特にマイル戦のスタート地点が 1コーナーのポケット地点からであり、枠順の有利不利が顕著と言われていました。
その後、1991年(平成 3年)に 3~ 4コーナー地点にあった約130mの直線を連続したカーブに改修し、また、残り120m地点に上り坂を設けた事でスピードだけでは通用しないコースに変更。 更に2006年(平成18年)から外回りコースが出来た事で、向正面に変わった事とため、現在の仁川のマイル戦は外回りコースを使用する事になったため、枠順の有利不利の改善と直線が長くなった事&急坂がある事で、まだまだ、若い 3歳牝馬にはツラいのかもしれません。

とはいえ、 1度でも、仁川のコースあるいは仁川のマイル戦を経験している馬にとっては、多少なりともアドバンテージはあるのも事実。 また、今年の仁川の開催は、 4月14日までと短く、その後はスタンド等のリフレッシュ工事に入るため、 1年間の休みとなる。
それもあってか、何時もなら、「桜花賞競走」が行なわれる週からBコース(←Aコースから、直線部 3m、曲線部 4m外側に内柵を設置。)になるけど、今年は先週の「大阪杯競走」からBコースになっているので、芝の痛みの影響は少ないかなと思います。

さて、今年の「桜花賞競走」は行われるのですが、まずは枠順から。

 


今年もトライアルを使った組、年初に 1度、使っての直行組、あるいは今年初の出走&直行組とローテ的には多種多様であるので、難解な部分は多い。
ただ、「阪神ジュベナイルフィリーズ競走」、あるいはトライアル「チューリップ競走」など、仁川のマイルコースを走った経験のある馬が有利かなとはいえ、他場でのマイル戦で結果を残している馬達も侮れない。 また、今年はトライアルで優先出走権を得た 8頭全てが出走して来た事もあり、益々、難しさに拍車をかけている部分もあるでしょう。
そのような状況な中、予想としては難しいけど、ない頭を絞って、こんなように印を付けてみました。

 

◎印=番 アスコリピチェーノ
○印=番 チェルヴィニア
▲印=番 スウィープフィート
▲印=番 ステレンボッシュ
△印=③番 イフェイオン
△印=番 コラソンビート
×印=番 クイーンズウォーク
×印=④番 キャットファイト


本命は昨年の 2歳牝馬チャンプに敬意を表し、番のアスコリピチェーノにしました。
 


3戦 3勝と未だに負け知らずであるという事と、昨年のリバティアイランドの様に暮れの「阪神ジュベナイルフィリーズ競走」(仁川・1600m戦)をキッチリと勝った点は高く評価しないといけないでしょう。 関係者は「前走の『阪神ジュベナイルフィリーズ競走』はポテンシャルの高さで勝ち切れた。」と言っていましたが、やはり、仁川のマイル戦を経験した事は絶対にプラス。
しかも、まだまだ、ポテンシャルは高そうという期待もあるので、今回も主役を張れるのではないかと期待したいです。 課題は休み明けのぶっつけ本番という点ですが、能力の高さからすれば十分にこなせるのではないかと思います。

次に対抗ですが、番のチェルヴィニアにしました。

 


この馬は、昨年のリバティアイランドと同じ戦歴の 3戦 2連。 ただ、前走の「アルテミスステークス競走」(府中[東京]・1600m戦)で、キッチリと勝っている点はアスコリ同様、ポテンシャルの高さを示していると言っていいでしょう。 優勝請負人~クリストフ・ルメール騎手が選んだのが、この馬だったんですが、そのルメール騎手が、先週のドバイで落馬負傷してしまったため騎乗する事が出来なくなり、急遽、短期免許で来日したバウルジャン・ムルザバエフ騎手に乗り替わる事にはなりましたが、テン乗りとはいえ、日本での騎乗経験も豊富なので、心配はないと見ています。

更に、 3番手評価である、▲印評価は、番のスウィープフィートと、番のステレンボッシュにしました。

 

 


まず、スウィープフィートですが、 2歳時の 4戦は女性騎手の 1人~永島まなみ騎手が騎乗していましたが、 1勝しかしていないものの、 3戦は全て表彰台圏内に入る成績を残していました。 しかし、暮れの「阪神ジュベナイルフィリーズ競走」では入賞圏外の 7着敗退に終わってしまったため、今年になって鞍上を「レジェンド」~武 豊騎手に変更、初戦となったトライアル「チューリップ賞競走」ではキッチリと優勝を飾った事で、レジェンドの底力を見せた形となりました。 しかし、状況によっては永島騎手に騎乗が戻る可能性もありました。 それは、今回、抽選によって除外となったボンドガールが出走出来たら、レジェンドは、こちらに騎乗する可能性もあったかもだったので。(←ボンドガールは、今日の「ニュージーランドトロフィー競走」に出走する。) そのため、今回もレジェンドが騎乗する事になりましたが、期仁川のマイル戦は 2度、経験している点は強み。 期待大と思います。
一方、ステレンボッシュも 4戦して 2勝& 2着 2回と安定した成績で、前走の「阪神ジュベナイルフィリーズ競走」では優勝請負人が騎乗して 2着表彰台を獲っているから、騎手の手腕もあるけど、馬のポテンシャルの高さもあると思います。 今回は短期免許で来日したジョアン・モレイラ騎手のテン乗りとなりますが、モレイラ騎手も日本の騎乗経験は豊富なので期待したいと思いますが、この馬はデビューしてから、優勝~ 2着の繰り返しなんで、今回は優勝に転がるかどうか?。

次に△印評価は③番のイフェイオンと番のコラソンビートにしました。

 

 


まず、イフェイオンは、リバティ同様、キャリア 3戦 2勝ですが、 3戦ともマイル戦という徹底ぶり。 最初の 2戦は淀(京都競馬場)で 3着&優勝。 今年は小回りの中山競馬場で行われた「フェアリーステークス競走」(1600m戦)をキッチリと優勝した点は大きいかなと思います。 ただ、今回は「フェアリーステークス競走」以来の出走という点である事と、初めての仁川のコースという点は、多少なりともマイナス材料にならざるを得ないけど、マイル戦は経験済みなので、今回も、キッチリとこなせるのではないかと思います。
一方のコラソンビートですが、キャリア 6戦と豊富ですし、全て表彰台圏内に入るという堅実派。 昨年暮れの「阪神ジュベナイルフィリーズ競走」は 3着表彰台、今年初戦は、もう 1つのトライアル「フィリーズレビュー競走」(仁川・1400m戦)に挑み、優勝は逃したものの 2着表彰台に入り、出走権は取りました。 とはいえ、 2歳時に「京成杯 2歳ステークス競走」(府中・1400m戦)をレコ駆けした実績を持っているので、ポテンシャルの高さはあるはず。 仁川のマイル戦も経験済みなので、今回も期待大と見ています。

そして、心情的評価である、×印評価は、今年も結構、候補者がいて迷いましたが、結局、番のクイーンズウォークと④番のキャットファイトにしました。

 

 


まず、クイーンズウォークですが、この馬もリバティ同様、キャリア 3戦 2勝ではありますが、前走の「クイーンカップ競走」(府中・1600m戦)をキッチリと勝った点は大きいと思います。 デビュー戦は淀で 2戦目は仁川で1800m戦を使い、前走は距離短縮となったマイル戦ではあったものの危なげなく勝っているので、今回も期待は大きいですし、鞍上の「アイスマン」~川田将雅騎手にとっては一昨年のスターズオンアース、昨年のリバティアイランドに続く、 3年連続の「桜花賞競走」制覇を狙うには十分なの力を持っている馬に騎乗するので、展開によっては、あっさりと勝ってしまう可能性も大きいと思います。
一方のキャットファイトは 6戦 3勝しているものの、優勝か惨敗かと極端ではありますが、ツボにはまれば面白いかなと思い、印をつけてみました。
何せ、 2歳時に 1勝クラスの条件競走ではありましたが、マイル戦で 1分33秒 1のレコードで優勝しているし、トライアル「アネモネステークス競走」(中山・1600m戦)を勝っている点は大きいと思います。 しかし、 3勝のうち 2勝が中山コースであるという事が、少々、引っかかる点かなと。 仁川のコースは昨年暮れの「阪神ジュベナイルフィリーズ競走」では中団のままの10着敗退に終わってしまってるので、どうかなと思う部分はあります。 ただ、仁川のコースを経験している点はプラスと思うので注目して見たいと思います。

と、いう事で印をつけた馬は以上ですが、それ以外で気になる馬としては、 2月の「エルフィンステークス競走」(淀・1600m戦)を制した、⑪番のライトバックとトライアル「フィリーズレビュー競走」で権利を取った番のセシリエプラージュに注目したいと思います。

 

 


ライトバックは、前々走の「アルテミスステークス競走」で表彰台には入れなかったけど、 4着入賞している事もプラス材料だと思うし、セシリエプラージュは、前走では単勝12番人気の低評価だったものの、「桜花賞競走」では好成績を残している、ミルコ・デムーロ騎手の好騎乗で 3着表彰台に入った事を高く評価してみたいと思います。

昨年も書きましたが、生涯で一度しか出る事が出来ないクラシックレース
出走の喜びを嚙み締めつつ、18頭が全力を出し切り、
全馬が無事にゴール出来る事を祈りたいと思います。