さて、明日(24日)は、地元 中京競馬場で、春のスプリントチャンプ決定戦でもある、「第54回高松宮記念競走」〔1200m・芝(Bコース)・中京・GⅠ・18頭〕が行われます。
 

 

 

 

(↑昨年の覇者、番のファストフォース。)

現在の中京競馬場で行われるGⅠ競走は 2つ、ありますが、そのうちの 1つである、「DIRT CHAMPIONS CUP競走」は、元々は府中(東京競馬場)で始まり、その後は仁川へと流れ流れて辿り着いたレースではあるので、ちょっと、肌色が違う感がありますが、このレースは1971年(昭和46年)に誕生した生え抜きのレースであり、2000m時代でも現在の1200m時代でも、かなりの有力馬が出ているので、中京競馬場で誕生した重賞競走の中では、最も格式の高いレースである事は間違いないでしょう。
スプリントGⅠ競走となって、今年で29回目となり、完全に2000m時代の25回を越えましたが、前にも書いた通り、「大阪杯競走」が2000m戦の中距離GⅠ競走にするくらいだったら、集客能力のキャパなどの問題はあるものの、フルゲートの関係からすれば、このレースを2000m戦のGⅠ競走にし、「大阪杯競走」を1200mのスプリントGⅠ競走にしても良かったのやもしれないと思うのは我儘かもしれませんか。


さて、今年ですが、まずは枠順から。

 


今年もフルゲートとなりましたが、昨年のトップ5で出走して来たのは、 2着表彰台に入った、③番のナムラクレアのみではあるものの、このレースの出走経験のある馬達が複数頭、出ているので、どっちかといえば、本命派の私にしてみれば、実力馬達が順当な結果を出すかな~と考えてはいるものの、今週末の天気予報を見ると、どうも、明日のレースは昨年に続いてウエットレースになる予感。
そうなると、荒れる可能性も出て来るし、また、今年は香港から 1頭、参戦して来た事も予想を難しくしてしまう要素かもしれない・・・。
また、予想をブログに書くのも、随分、久しぶりになるので、正直、自信はないけど、何時も通り、中味がない、おつむで考えて、一応、こんなような感じに予想印を付けてみました。

 

◎印=③番 ナムラクレア


本命は昨年 2着のリベンジを晴らして欲しい期待を込めて、ナムラクレアにしました。
デビュー以来、一貫してマイル以下のレースで走っているし、重賞競走も 4勝している実力馬であるものの、全てGⅢ競走ばかり。 GⅠ競走「桜花賞競走」を含めて 6度、挑戦して、表彰台圏内には入るものの、 2着が最上位で優勝は出来ていない。
実力があるだけに、何とも、もどかしい感がありますが、それはツキなのか、展開なのか、判らない部分も。  このレースに関しても 2年連続で 2着表彰台と惜敗ばかりではあるものの、桶狭間(中京競馬場)のコースも経験済みだし、道悪馬場でも結果を出している点から考えると、今度こそ、悲願を達成して欲しいと思います。

○印=番 ママコチャ


対抗は、昨年の「秋のスプリントチャンプ」である、ママコチャにしました。
この馬もクレア同様、デビュー以来、一貫してマイル以下の路線で活躍していますが、クレアと違うのはマイル戦でも結果を出している点。 そこから考えれば実力的にはクレアよりも上やと思うし、桶狭間のコースも過去 2度、経験しているものの、マイル戦という点がネックかなと。 つまり、桶狭間の1200m戦が初めてという点だけを減点材料としました。
とはいえ、1200m戦は 2戦して、優勝& 2着と抜群な成績だし、クレアには先着しているという点はプラス材料な反面、重馬場や不良馬場の経験がないので、道悪馬場になるであろう、今回でもクレアに先着するようでしたら、今後のスプリント界の横綱という格になっても文句は言えないと思います。

▲印=番 ビッグシーザー


▲印=⑥番 ルガル


3番手評価の▲印評価はビッグシーザーとルガルに。
奇しくも、両馬とも淀(京都競馬場)の1200m戦を制した馬達を評価しましたが、ビッグシーザーは、 2歳時に桶狭間の1200m戦(←「中京 2歳ステークス競走」。)を勝っている点はプラス材料ではありますが、重賞競走は前走の「夕刊フジ賞オーシャンステークス競走」での 2着表彰台だけ。 でも、実力的は、かなりのものではないかと思うし、重馬場でも表彰台圏内に入っている事からしても問題ないかと思います。
一方のルガルはデビュー戦こそ、ダートの1800m戦だったのか 9着敗退に終わりましたが、それ以降は一貫して1400m以下の距離に絞った結果、全て 4着以内に入るという堅実ぶり。 1200m戦では 4戦して 2勝& 2着 2回と抜群であるし、重賞競走でも前走の「シルクロードステークス競走」で制覇しているので期待感は高いかなと。 後は不良馬場での優勝経験があるという点からも今回は良い方向に行くのではないかと思います。

△印=番 トーシンマカオ


△印=番 ビクターザウィナー


4番手評価である、△印評価は、昨年に続き、トーシンマカオと香港の快速馬~ビクターザウィナーにしてみました。
まず、マカオですが、昨年の、このレースでは道悪に泣いたのか15着敗退と冴えない結果になりましたが、それ以降は1400m戦の「スワンステークス競走」こそ 9着敗退に終わったものの、それ以外は全て1200m戦の重賞競走 4戦し、 2勝& 3着表彰台 2回と抜群な成績。 しかも尻上がりに成績を上げている点はプラス。 前々走の淀での「京阪杯競走」と前走の「オーシャンステークス競走」を連勝している点はポテンシャルの高さを証明したと言っていいでしょう。 しかし、リベンジを晴らしたい今年は、またしても道悪馬場になりそうな感じなので、苦戦は必至かもしれない。 ただ、今回は優勝請負人~クリストフ・ルメール騎手が手綱を握るので、どこまで馬のポテンシャルを引き出せるかがカギになって来るでしょう。 一方のビクターザウィナーですが、1200m戦を 7勝している事からも判る通り、この距離を得意にしている点は認めざるを得ないでしょう。 前走の香港GⅠ競走も1200m戦でしたが、キッチリと優勝しているので、この馬もポテンシャルの高さはあると思います。 ただ、斤量に敏感な部分もあるやもしれないという点はあるかも。 1000m戦で 7着敗退に終わっていますが 、この時の斤量は61.5kgだったので問題外とみてもいいと思うし、一応、今回と同じ58kgの斤量ではハンデ戦のレースながら優勝経験があるので心配はないけど、道悪馬場でも、こなせるかどうかがポイントでしょう。 まずは、お手並み拝見と行きたいと思います。

×印=番 マッドクール


×印=番 ソーダズリング


そして、心情的評価である、×印評価はマッドクールとソーダズリングにしました。
まず、マッドですが、デビューから 3銭まではマイルと1400m戦を走りましたが、それ以降は1200m戦に絞って出走している形ですが、香港でのレースは 9着敗退に終わったものの、国内では昨年の「CBC賞競走」での 9着敗退以外は全て 3着以内に入っているという堅実派。
重賞競走の勝利はないものの、昨年の「スプリンターズステークス競走」ではママコチャの 2着表彰台に入っているくらいなのでポテンシャルの高さは相当なものと見て良いでしょう。 今回は香港以来の実戦になると思いますが、先述の通り、今回と同馬場&同距離の「CBC賞競走」では入賞圏外に敗れてはいるものの、初めての58.5kgのハンデに泣いた感もあるかもしれない。 それが証拠に、それ以外の桶狭間の1200m戦で 2勝している事からも判る通り、苦手意識はないと思います。 58kgの斤量も「スプリンターズステークス競走」で経験済みですし、重馬場での優勝経験もあるので、後は休み明けでも、しっかりとポテンシャルを引き出せるかでしょう。 一方のソーダズリングですが、 3歳時の春は中距離戦で 3戦して 2着以内の成績を収めた事もあり、敢然と「優駿牝馬(オークス)競走」に挑んだものの、 8着敗退に。 秋初戦となった「ローズステークス競走」では優勝経験のある1800m戦だったものの、ここも 8着敗退に終わったため、陣営は短距離路線に矛先を変更。
暮れのマイル重賞競走である「ターコイズステークス競走」で 4着入賞を果たし、今年初戦となった1400m戦の「京都牝馬ステークス競走」を優勝して、短距離で結果を残す事を証明した形に。 短距離戦で 2戦とも入賞している点からも勢いが出て来ている事は判りますが、課題としては初の1200m戦。 道悪馬場になる事が想定されていますが、それでもマイル戦とスプリント戦のペースは違うので、その辺りにも適応があるかがカギですが、主戦騎手である、レジェンド~武 豊騎手が、どこまでポテンシャルを引き出せるかがカギでしょう。

と、いう事で、予想印の予想は以上ですが、印を付けなかった、お馬さんの中で気になるのは、番のシャンパンカラーと番のウインマーベル。

 

 


まず、シャンパンですが、 3歳時にマイル戦の「NHKマイルカップ競走」を制覇した実力馬ですが、この後、古馬とのバトルなった「安田記念競走」では 8着敗退に終わり、その後、疲労回復のために 8ヶ月の間隔を空けて、前走はダートのGⅠ競走である「フェブラリーステークス競走」に挑んだものの、休み明けと初ダートで戸惑ったのか、しんがりの16着敗退と冴えない結果に。 ただ、これまでに 1月の「京成杯競走」で2000m戦を走った以外は一貫してマイル戦を走って来た、シャンパンにとって、展開が更に忙しくなる1200mは、全くの初体験。 休み明け 2戦目となるので前走よりは動けるかと思いますが、スプリントの展開でも対応出来るのなら好結果も期待出来るでしょう。
一方のウインマーベルですが、デビュー以来、 1戦だけ、1800m戦を使った以外は、ほぼ、1500m以下の距離ばかり走っていて、しかも、1200m戦では、結構、良い結果を残すケースが多いものの、昨年の、このレースでは10着敗退に終わった時は道悪馬場が敗因かなと思っていました。 しかし、成績を見る限りでは重馬場も苦にせず、桶狭間のコースも優勝経験がある。 GⅠ競走で一昨年の「スプリンターズステークス競走」で 2着表彰台の実績があるし、多分、展開に泣いたかもしれない。 確かに前々走の「阪神カップ競走」と前走の「阪急杯競走」と仁川(阪神競馬場)の1400m戦で連勝しているので勢い持続のままで、今回のレースに挑めるのは良いかもしれない。 ただ、昨年の悪夢があるので、印をつける事は出来なかった。
今年、道悪でも勝ってしまったのなら、いの一番に謝らないといけないですねえ・・・。

また、このレースをもって、番のメイケイエール、番のロータスランド、番のディヴィーナの 3頭が現役を引退する事に。

 

 

 


まず、メイケイは重賞競走を 6勝し、GⅡ競走だけでも 3勝している実績馬ではあるものの、気性が激しいのか、イケイケドンドン的な走りをするかと思えば、全く、凡走してしまうケースもあったりしたから、GⅠ競走になると入賞圏内に 1回だけ入っただけで、着外がほとんど。 このレースも 2回、走って、 5着入賞と10着敗退と冴えないけど、ある意味、主戦騎手である、剛腕~池添謙一騎手が、如何に馬を宥めて走らせる気持ちにさせるかがカギでしょう。
次にロータスは一昨年の、このレースで 2着表彰台に入った事はあるものの、それ以降は 2度、GⅢ競走で 3着表彰台に入った事があるものの、それ以外は芳しくない成績が続いている。 昨年の、このレースは入賞圏内に一歩届かずの 6着敗退だったし、近走 2走も 6着敗退に終わっているものの、最後のレースとなる今回は、キチッとした走りをして入賞圏内に入ってくれればと。
そして、ディヴィーナは、あの「大魔神」~佐々木主浩さんが馬主の馬で、昨年春の「ヴィクトリアマイル競走」で 4着入賞を果たして以降は、常に表彰台圏内に入る活躍を魅せ、「中京記念競走」「関屋記念競走」で 2着表彰台、秋初戦となった「府中牝馬ステークス競走」で重賞競走初制覇を果たしました。 しかし、 2度目のGⅠ競走挑戦となった、「エリザベス女王杯競走」では2200mの距離が長かったのか 7着敗退という想定外の結果となり、前走の香港のレースでも11着敗退。 今回が最後のGⅠ競走制覇のチャンスとなりましたが、もちろん、課題は初の1200m戦。 展開やピッチが速くなる今回においても、キチっとした走りが出来るかどうかがカギとなるでしょう。 最後の最後で「大魔神」と奥様の笑顔が見れるかどうかに期待したいと思います。