自分の父親はかなり変わった人で、いずれ何かの機会に父親についてのことを書きたいと思っていた。
すでに亡くなって6年になるのだが、現在自分自身の過去のことを振り返った文章を書く機会を頂いていて、その中で父親についていろいろと思い出すことがある。
今回は、父親のことを振り返る内容ではないのであまり深くは触れないが、いずれ何かの機会には触れてみたいと思っている。
父親が言っていた言葉で印象に残っているものが多数あるのだが、例えば、
「計画や目標は立てない…」
というものがある。
経営者としては、考えられないような発言なのだが、本人曰く「計画や目標を立てていたら、そこまでしか行けない。行く場所や行き方が分かっているんじゃ面白くないだろ…」と言っていた。
起業家として何もない所から何かを始めて進んで行くのなら、その位の考え方じゃないと物事は動いていかないのかもしれない。
でも、始まったものを企業化して集団となって動かしていく時になると、こうした父親のような考え方には本当に困った。
そんな訳で、よくぶつかっていた。
でも、何かを生み出す時と、それを動かして進めて行く時とでは、大事になる部分は微妙に違うことを実感している。
何かを生み出して、動き出していく時には、父親の言っていたような考え方が必要なのだと、今になって思うことがある…。