​皆さま、こんにちは。

本日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。






​今夜は七夕ですね。皆さまはどんな願い事を短冊に託しましたでしょうか。


​この季節になると、私は決まって子供の頃に過ごした田舎の七夕を思い出します。


​当時の私にとって、七夕の一大イベントは「笹飾り」を作ること。


折り紙で作った色とりどりの網飾りや輪っか、そして少し照れながら書いた短冊を、大きな笹の葉に結びつけていくあの時間は、今思えばとても贅沢なひとときでした。





​特に心に残っているのは、夜の景色です。

​田舎の大きな山にかかる、静かで優しい月夜。

現代の街明かりとは違う、どこか厳かで、でも包み込んでくれるような月の光。



​あたりが静まり返る中、夜風に吹かれた笹の葉が

「サラサラ、サラサラ……」

と、微かに揺れる音が聞こえてくるのです。

​その小さな音が、なんだか天の川の織姫さまと彦星さまの囁き声のようにも思えて、じっと耳を澄ませていたのを覚えています。


​日本の古い言葉に**「笹の葉の擦れ合う音は、神様やご先祖様を呼び寄せる依り代(よりしろ)になる」**という言葉があります。



あの微かな音は、私たちの願いを天に届けてくれる特別なサインだったのかもしれませんね。


​百人一首の中にも、七夕の夜空を思わせる、大伴家持(おおとものやかもち)の美しい冬の歌がありますが、その「天の川」という響きは、いつでも私たちの心をロマンチックな気持ちにさせてくれます。


かささぎの 渡せる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞ更けにける

(七夕の夜、織姫と彦星を逢わせるためにカササギが架けるという天の川の橋。そこに降りた真っ白な霜を見ていると、夜も深く更けていくのだなぁ…)


※冬の夜空の歌ですが、七夕の伝説を背景に詠まれた、とてもロマンチックな一首だとは思いませんか?


大人になった今、都会の夜空を見上げても、あの頃のような満天の星や、綺麗に見えた天の川、山にかかる大きな月を見ることは難しくなってしまいました。






​けれど、目を閉じて耳を澄ませば、あの「サラサラ」という笹の葉の擦れる音が、今でも心の奥で心地よく響いています。


​皆さまにとって、七夕はどんな思い出と繋がっていますか?


今夜はぜひ、静かな夜風に吹かれながら、大切な思い出に心を馳せてみてくださいね。



七夕の夜が晴れて皆さまの願い事が、天に届きますように。



​本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。