岸田首相のウクライナ訪問の意味を考えない政治家やマスゴミ、識者は害悪そのもの | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※結果的には色んな意味で大成功。

岸田首相がウクライナを訪問した。ロシアのウクライナ侵略を非難し、ウクライナを支援すると言うのであれば当然の事ではある。G7首脳では最後となってしまってはいたが、偶然ではあるがそのタイミングは絶妙であったと言うよりない。ハッキリ言ってしまえばこの御仁の器を越えてしまっているのではあるが、それでも日本としては外交で大きな成果を挙げた事に変わりはない。だが「岸田文雄やれば出来るんじゃないか」と言うのは些か早計かと。こういう事で慢心するとロクでもない結果になってしまうのがオチ。「勝って兜の緒を締めよ」と言うのが岸田首相には必要である。しかし、それを報じるメディア、難癖付ける野党、これらの存在が情けない事この上ない。


※かつては戦時の縁起物でもあった。

岸田首相はゼレンスキー大統領に「必勝しゃもじ」を贈った。早速野党がこれに「不謹慎」だと噛み付いているが、その言動こそがこの戦争の本質をまるで理解していない何よりの証拠であると言えるだろう。

どういう形であれ、この戦争で「ウクライナが敗北する」と言う事は「国際紛争を軍事力で解決する」事を容認する事を意味する。少なくとも第二次世界大戦以降、「国際紛争を軍事力を用いて解決」する事を否定する風潮が出来ていた。ここで例え1%でもプーチンのやり方を認める事はそれを否定する事に繋がるどころか時計の針を帝国主義時代に逆戻しするに等しい。憲法9条云々を持ち出して戦争を否定する者程プーチンのやり方を認める事が憲法9条が否定する「武力行使による紛争解決」を容認する、と言う本質を理解していない。ウクライナからすれば今ロシアと戦争している理由は「国家国民の防衛」そのものであり、それは憲法9条を前提にしても否定されるものとは言えない。従ってこの戦争、ウクライナに勝って貰わなければこれまで築き上げてきた国際秩序そのものの崩壊に繋がる。その意味で直接的な殺傷兵器の供給は出来なくても「ウクライナ必勝」を願う縁起物を贈る事は不謹慎とは言えない。

※ウクライナが知りたいのは日露戦争勝利の秘訣。

実際「必勝しゃもじ」は日露戦争の時にも縁起物として戦地へ送られた代物だと言う。ウクライナやロシアでそれがどこまで認知されているかは知らないが、知っているのであればこれ以上ない縁起物だとも言える。岸田首相にしては粋な贈り物ではないか。また、ウクライナとしては「かつて小国でありながら大国ロシアを打ち破った日本」に現在大きく興味を持っている事は容易に推察出来る。勿論当時と現在では兵器も戦術も大きく異なるし、当時の日本軍にあった「武士道精神」の様な精神論でどうにかなるものでもない。しかしそれでも過去の歴史的事実から学べる「何か」はあるとゼレンスキー大統領としては踏んでいるのだろう。ウクライナとしては日本から訪問してきた以上、そういう事を知りたいのではないのか?そうであればそういう時にキチンと歴史の真実を話す事が出来なければ話にもならない。支那朝鮮に無用な気遣いをして歴史の真実を語れない弊害がこういう時に出てくるのである。普段キチンと歴史の真実を学ぶ事がどれだけ大事な事か。

※涙目。

しかも岸田首相には幸運な事に習近平がロシアを訪問してプーチンと会談するのと岸田首相のウクライナ訪問はほぼ同時と言えるタイミングだった。偶然と言われればそこまでだが、結果として岸田首相がこのタイミングでウクライナを訪問した事でより一層「日本はウクライナ側」と言う面が強調される事になった。逆に習近平は「プーチンに肩入れしている」と言う悪印象がより一層際立つ結果となり、そういう意味ではプーチンとの会談は失敗に終わったとも言える。実際欧米メディアはこの点を強調した報じ方をしている模様だ。


※ウクライナ訪問の経験を活かせなければ行った意味がないぞ。

繰り返すがこの戦争の本質はウクライナからすれば「自国の主権や領土を守る自衛戦争」だが、ウクライナを支援する欧米諸国や日本からすれば「力による現状変更を容認しない」と言うのが本質であり、ウクライナを支援する何よりの理由である。これが判らないのであればこの件で何か言うのは止めた方が良い。それは政治家やマスゴミ、識者でもそうだし、この場末のブログにプーチン擁護の立場から陰謀論を根拠に意見する様な人でもそうだ。プーチン擁護論を唱える連中の口から「力による現状変更」がこの問題について何故プーチンに限って容認されるべきなのか?その明確な根拠を示して意見している人はいないと言っても過言ではない。

憲法9条も「力による現状変更を容認しない」と言う前提で解釈したって罰は当たらないし、他国が日本に向ける「力による現状変更」を止める力を持つ事は決して憲法9条の趣旨に反するものではないと言えるだろう。岸田首相、ウクライナを訪問してその状況をその目で見てきたのであればその体験を基に日本に今、何が必要で何をすべきなのか?それを国民にも明確に示すべきであり、我々もそれを考えるべきである。そういう事を考える事が出来ない政治家やマスゴミ、識者など害悪そのもの以外の何者でもない。そもそも「戦後レジームを改変」する事は「戦前回帰」を意味しない。我々も知らず知らずの内に左翼のそういうロジック、と言うか論理のすり替えに嵌まっている部分もあるのではないか?勿論我々国民一人一人が目覚めなければ何にもならない。そのきっかけを与えるのも為政者の仕事である。岸田首相、ウクライナ訪問の経験をどう活かすのか?