自民党大会で墓穴を掘った岸田首相 | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※どの口が言う?

26日に自民党大会が開催され、自民党総裁である岸田首相が演説を行ったのだが、その内容が大コケだったらしい。やはりコイツは首相の器ではなかった、と言う事か。


※岸田首相では話にならない。

岸田首相は


「この10年は、民主党政権によって失われた日本の誇り、自信、活力を取り戻すために、みんなで力を合わせ、大きくこの国を前進させた『前進の10年』でありました。 今こそ、安倍元総理、そして菅前総理が築いてこられた『前進の10年』の成果の礎の上に、『次の10年』を創るため、新たな一歩を踏み出すときです。ともに、さらなる挑戦を続けていこうではありませんか」


等と言っていたらしい。一体どの口が言っている?確かに民主党政権は日本の国益を大きく棄損した。そしてその「負の遺産」は辺野古基地移設問題をはじめ、未だに残っているのが現状だ。安倍元首相が再登板した際、「ゼロからのスタート」ではなく「マイナスからのスタート」だった。そこから10年。安倍元首相の手腕で日本は国際社会での信用を取り戻し、経済も好調、とまでは言えないが「民主党時代よりマシ」とは言えるレベルにはなったと言える。それが「アベノミクスが正しかったから」なのかどうかはさておき、一定の評価は出来るのではないだろうか?


安倍元首相の退陣後、菅政権を経て岸田政権が誕生して1年ちょい。コイツは何をしてきたのだろうか?安倍元首相はですらなし得なかった「反撃能力保持」を明記した事は評価に値するかも知れないが、プーチンのウクライナ侵略に端を発する物価高対策、社会保障制度の改悪、自分の息子を抜擢してその本人に不祥事疑惑、防衛費倍増は結構だが、財源を増税で賄うとか頓珍漢な事を言い出したり、更には所謂徴用工問題で韓国に下手な妥協をやりかねない状況と、コイツは安倍、菅政権が築き上げてきた遺産を食い潰すどころかコイツこそ「民主党政権の悪夢に逆戻り」の元凶となりかねない状況だ。それでいてこの発言はないだろう。アンチ自民どころか自民党内部からも批判が出てもおかしくないレベルの妄言であり、総スカンなのは当然だと言える。


※一番近くで安倍外交を見てきた筈なのに…

岸田首相が自民党非主流派の出身で、少数派閥の長でありながら国民の人気が高いが故に担ぎ出された、と言うのであれば話は別かも知れないが、コイツは安倍政権で長らく外相として、また政調会長と言った自民党役員を経て首相になっている。要するに安倍、菅政権での成果に大きく関わってきており、安倍、菅政権の成功体験も大きく共有している筈なのである。それにも関わらず首相としてその経験を全く活かしていないどころか自分のカラーを出そうとして本来出すべきものを引っ込めている。それ故に先の自民党大会での発言も総スカンを食らうのである。そして本人はその意味を判っていない様だ。これでは「首相として自分のカラーを出すのは10年早い」どころか「首相の器ではない」事は明白である。自民党、何でこれを事前に見抜けなかったのか?それが現状のケチの付き始めだったのだろうが、ここからどう挽回すると言うのか?

今年は統一地方選が予定されている。ここで自民党が敗北すれば岸田首相の責任問題にもなりかねないが、選挙結果が出てからコイツの首を取った所で対応としては遅い。足元がグラついては何をやるにしても覚束無いのは言うまでもないだろう。そうなる前にキチンと対応すべきなのだが、コイツに毒されて自民党自体が安倍、菅政権の時の気持ちを忘れてしまっているのであれば再び自民党が下野して日本が迷走する危険は更に高まる。自民党は現状にもっと危機感を持たなくてはならないのだが、そういう自覚が何処まであるのか?

※特に韓国に対してはそう。

そもそも岸田政権は安倍派の支持あっての存在で岸田派単体では自民党内で大きく幅を利かせられる様な派閥ですらない。それ故に岸田首相も安倍派に配慮した言動は多い。指摘されている様な防衛力強化関連の方針等はその典型だ。本人としては是非はさておき自分のカラーを出す政策を打ち出したいのだろうが、安倍派への配慮と板挟みになってある意味迷走しているのでこの様な状況になっているのだろう。自民党の派閥構造が良いとは思えないが、本来なら岸田派をもっと大きな組織に育て上げてから首相を目指すべきだったのではないだろうか?菅首相の退陣、と言う非常事態における「妥協の産物」でしかない事をもっと自覚すべきであり、安倍首相と違って「自分のカラーを出す」など最初から無理のある環境だったのだ。トップになったからと言って何でも自分の思い通りになるとは限らないのだ。

まぁそれでも並み居る野党党首、特に直接投票で選出されたトップは強大な権力があると言って党首公選を否定する阿呆よりマシなだけ尚一層質が悪い。尤もこの阿呆はこういう「弱いトップ」の存在を目の当たりにしても理解出来ないだろうが。

いずれにしても自民党は現状のトップの状態を見直す必要がある事に変わりはない。今までも政策の是非はさておき、強いリーダーシップを発揮出来る人物がトップであった時は政治も安定していたが、党内政治の産物がトップの場合、政局が不安定になってしまう事は何度も経験している筈である。そういう過去の教訓に学べないのでは自民党の衰退どころか日本の衰退にも繋がる。その辺りを考えて自民党には「自民党だけでなく日本の国益を見据えた」判断をして貰いたいものである。それだけの気概のある人物がどれだけ現在自民党に居るのか?それが問題なのである。