ロシアの戦争犯罪の証拠を持って亡命したワグネル兵士 | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※そろそろヤキが回ってきたか?

ウクライナ侵略中のロシアには「ワグネル」と言う組織があるのだと言う。大雑把に言えば「軍事作戦請負民間企業」とでも言うべきか。傭兵派遣と言う日本では考えられない様な事をする組織がロシアにはあるのだ。だがその元指揮官だと言う人物がノルウェーに亡命申請したのだと言う。理由は「ウクライナで戦争犯罪の実態を見たから」だと言う。ウクライナでのロシアの戦争犯罪を裁く上でこの人物が持つ証拠や証言が有力な材料になるかも知れない。


※ワグネルはテロ組織同然の扱いを受ける可能性もある。

「ワグネル」はロシア軍に協力、もしくは一体化してウクライナ侵略戦争を行っている。「ワグネル」はウクライナ侵略中のロシア軍の1割程を占めており、先週ロシアがウクライナ東部ドンバス州のソレダルと言う町を陥落させたとしている件では(ウクライナ側はその事実を否定している)この「ワグネル」が重要な役目を果たしたらしい。ワグネルは2015年以降、中東やアフリカに部隊を展開しているらしいが、その扱いは国際法上問題があると言える。

国際法では軍人はどの国の所属なのかを明確にした制服を着用する必要がある。従って「ワグネル」独自の制服があるならそれは「正式なロシア軍」とは見なされない可能性もあるのだ。だとすると扱いとしては「テロリスト」と変わらない。従って国際法で保護されている捕虜としての権利もなく、その場で射殺されてもやむ無し、である。ウクライナでのロシアの戦争犯罪が事実だとしてそれに対してロシアが「ワグネルはロシア軍ではないからロシア軍は無関係」と主張してその通りだとしても「ワグネル」がロシア軍に協力しているのは明白である。従ってロシアはテロ支援を行っていたのと同じである。また、逆に「ワグネルはロシア軍と一体」だとしてもウクライナでの戦争犯罪は当然ロシア軍とワグネルの共犯と言う事になる。どっちにしたってロシアは「ワグネル」の協力を得ている事についての責任から逃れる事は絶対に出来ないのだ。


さて問題の人物。元ロシア兵で服役していた事もあったらしい。そして昨年7月にワグネルのウクライナ侵略部隊の指揮官として契約して現地に臨んだ様だが、現地で多数の人権侵害と戦争犯罪を目撃して脱走、ロシアに潜伏した後、ノルウェーに入って亡命申請をしているのだと言う。その内容が事実なら、ロシアの戦争犯罪の証言を持っている重要な人物とも言える。現在は不法入国容疑でノルウェー当局に身柄を拘束されている模様だ。


勿論一人でそこまでの事が出来た訳ではなく、この人物のノルウェーへの出国を支援したロシアの人権団体が存在するらしい。彼等の活動には敬意を表するが、ここまで明確に報道されてしまえば当然ロシア側にも情報は伝わる。この人権団体、ロシア当局からの弾圧を受けたりしないだろうか?心配にはなる。


記事によればやはり、と言うべきか「ロシアの戦争犯罪の証拠」を持って行ったらしく、近いうちにロシアの戦争犯罪を調査するチームに情報提供されると言う。これが事実なら、「ロシアの戦争犯罪」の証拠が世界に知れ渡る事になる。そうなれば未だに居るプーチン擁護派もロシアの支持など出来まい。ロシアにとってはこの人物が脱走してノルウェーに逃れた事は致命的な失策になる可能性があると言えるだろう。


※プーチンの求心力が低下しているならそうなる。

ロシア側もこの人物が現在は兎も角ワグネル元兵士である事は認めている模様だ。実際にウクライナ侵略戦争に参加して、数々の戦争犯罪を目の当たりにして脱走してノルウェーに亡命申請していたのであれば本人にも「人間としての良心」が残っていたとも言えるし、そうさせる程プーチンの求心力が低下している裏返しになるのかも知れない。今回明らかになったケース以外にも同様の事例はこれからも起きるのかも知れないし、既に起きているのかも知れない。当人の安全確保の為に公表していない事例もあるだろう。それだけロシア側も統制が効かなくなっているのだとしたら、「ロシア軍の崩壊」と言う事態もあり得るだろう。逆に西側に亡命して身の安全が確保されると判れば後に続く者も多数出てくるかも知れない。この件がそういう流れを作るきっかけになるのかどうか?注視する必要があると言える。