ロシア軍はチョルノービリ原発で何をした? | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※ロシア軍、何て事しやがる。

ウクライナ侵略中のロシア軍、侵略開始即制圧したチョルノービリ原発から撤退したものの、その際に奴等は原発から放射性物質を持ち出していたらしい。何て事しやがる!?それをまさか核兵器に使うつもりではないだろうな?ロシアだけにやりかねない怖さはある。

だが、その持ち出し過程は「杜撰そのもの」で放射線被爆の恐ろしさを理解していないとしか思えない。こんな真似をしてどういう被害になろうがロシア軍には同情出来ないが、どんな目に遇うのかは検証しておきたい。


ロシア軍はチョルノービリ原発の立入禁止区域に駐留し、塹壕を掘るなどしていたらしい。原発事故とは無関係ちチョルノービリはウクライナの首都キーウ攻略には押さえておくべき要衝ではあるので、制圧した後、ロシア軍がウクライナ軍の反撃を想定して備えるのは理解出来なくもない。

だが、チョルノービリ原発事故は「稼働中の原子炉が吹き飛んだ」最悪の事故であり、その後の処理も吹き飛んだ原子炉を封印しただけだった。除染云々、と言う話にはならず、要するに「放置」に近い状態の場所も多々あるのだ。そんな場所で対策皆無で地面を掘るなど無謀を通り越した自殺行為でしかない。塹壕を掘っただけで担当したロシア兵の被爆量は相当なものになる事は容易に推察出来る。

 

※勿論侵略者に同情など不要。

 

しかも奴等は先述の通り、チョルノービリ原発撤退時に放射性物質を持ち出したと言う。しかもロシア兵の中には放射性物質を「素手で扱う」と言う無知蒙昧も甚だしい愚挙を仕出かした者まで居たらしい。また、その後の調査でロシア兵の居た場所は「放射線量が高かった」と言う。何ら対策せず放射性物質で汚染された場所を歩いた靴に付着した土等に放射性物質があったからだと言う。…因果応報である。


更に放射線量を測定するガイガーカウンターがものの数秒で測定上限に達したと言う。一体どれだけの線量なのかは想像も付かないが、以下に紹介するガイガーカウンターを例に推定してみたい。


 ※500000cpmまで測定出来ると言う。


放射線量を測る単位に「Sv」「Bq」「cpm」など沢山あるので判り難いが、ガイガーカウンターでは「cpm」と言う単位で測られる。これは


「1分単位で計測された放射線量」


を意味するものらしい。先に紹介したガイガーカウンターは500000cpmまで測定可能だと言う。仮にこのガイガーカウンターと同性能のガイガーカウンターで測定したと仮定し、「5秒で上限に達した」と仮定すると単純計算で600万cpmになる。これを「Sv」に換算すると、計算サイトによれば


「50mSv」


となる。驚くなかれ、これは


「1分あたりの放射線量」


なのだ。


※戦慄の計算結果。

ロシア兵がどういう作業で放射性物質を持ち出し、どれ程の時間触れていたのかは不明だが、仮に5分としても250mSv。地球上ではどうやっても年間平均して2.4mSvの被爆をしてしまうが、単純計算ではあるが、こんな真似をしたロシア兵はその人生で通算して浴びる放射線以上の量の放射線を僅か5分で浴びた事になる。以下に具体的な被爆量に関するデータ一覧を掲載するが、放射線業務従事者が法定の5年間で許容される被爆量や緊急時に一回の作業で許容される被爆量でさえ100mSvである。


※放射線量が人体に与える影響。

この表によれば250mSvも被爆すれば「白血球減少」と言った具体的な放射線障害が現れる。仮に触れていたのが10分なら更に「リンパ球減少」と、当然だが事態はより悪化する。余り考えたくはないが、作業に1時間かかり、その間同量の被爆を継続していたとするならその被爆量は単純計算で3000mSvにも達し、その場合の死亡率は50%にもなると言う。仮に死ななくても急性放射線障害の発症はまず間違いないだろう。

※放射線にも様々な種類がある。

尤もこれまで述べていた事は「放射線がγ線」と言う前提での話だ。実際に持ち出されたと言う放射性物質が具体的に何かは判らないが、仮にα線を出す代物だとすればそのエネルギーはγ線以上となり、更に人体への被害は増大する。恐らく放射性物質持ち出しに関わったロシア兵の半分以上が放射線障害で死亡し、生き残ったとしても重度の放射線障害を抱えて余生を過ごす破目になる。最早侵略戦争どころの騒ぎでなくなるのは明らかだが、ロシアはそんな事も想定出来ない程放射線に関して無知蒙昧なのか?そんな国が核をどういう形であれ、扱う事自体が根底から間違っている。ロシアは核に触れてはならない。

逆にチョルノービリ原発で働いていた人々は「悲劇を繰り返すまい」と、非常用電源を維持する為にロシア軍から燃料を盗んで対処したと言う。彼等こそ「真の英雄である」と言える。

ロシア軍はチョルノービリ原発へのアクセスを妨害する工作をしていたらしい。チョルノービリ原発の状況の全容が判る状態ではない様だ。そんな真似をした時点で「ロシアの戦争犯罪」は明白だ。やはり奴等には「裁き」が必要である。だが、奴等が持ち出した放射性物質の行方や用途には注意が必要だ。そいつを使ったミサイルを打ち込む、なんて真似だって有り得る。やはりプーチンの奴は「ジェノサイドを実行している」と判断するよりない。しかもその為には味方の犠牲もどうでも良いらしい。ロシア軍、プーチンに人間扱いすらされずにその命を粗末に扱われる位ならいっそ奴を捕える方が人間として「正しい選択」だ。行動に移せるかどうか?ロシア軍の良心も試されるのである。