火星のマリネリス峡谷の下には水がある? | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※中央の筋がマリネリス渓谷。

火星にある巨大な渓谷「マリネリス渓谷」で火星探査を行っているヨーロッパ宇宙機関とロシアのロスコスモスによる「エクソマーズ微量ガス周回探査機」がマリネリス渓谷の下で「大量の水」を発見したと言う。事実なら火星に生命が存在できる条件がまた一つ追加された可能性もある。



※太陽系最大の火山であるオリンポス山。標高は27km(!!!)

そのマリネリス渓谷は火星の赤道付近にある長さ4000km、深さ7km、幅は最大200kmと言う火星最大どころか太陽系最大の渓谷である。因みに地球のグランドキャニオンが長さ446km、深さが平均で1.2km、幅は6ー29kmだそうだから如何にこの渓谷が巨大なものなのかはお判り頂けるだろう。更に火星には太陽系最大の火山であるオリンポス山(標高27km!!!)があったりと、大きさは地球の半分程度ながら地形のダイナミックさは地球を明らかに上回ると言えるだろう。

※火星を探査するエクソマーズ微量ガス周回探査機。

このエクソマーズ微量ガス周回探査機には地表の下1mで水素の分布を調査出来る高分解能エピサーマル中性子検出器「FREND」と言う機器を搭載しているらしい。今回の発見はその成果である。

※流石にこんなのは居ない…と思う。

「火星に生命は存在するのか?」

昔から多くの人々の興味を引いたテーマだが、少なくとも地球上の生物をベースに考えれば「水」の存在は必須だと言える。これまでに火星で発見された水は氷の形で極地にある物は知られていたが、マリネリス峡谷の様な赤道直下地帯で「水がある」と言う事は液体の状態で存在し得る可能性があり、そうであるなら生命が存在出来る可能性が出てくるのだ。

※太陽光が無くても生命は存在し得る。

火星にも一応大気も四季もあるが、地球のそれとは比較にならない「厳しい環境」に変わりはない。だが、仮にマリネリス峡谷の地下にあると言う水がそれなりの深さを持った地底湖や地下水脈みたいな存在で、かつ地球の深海にある「ホットスポット」の様な場所があれば地球でもそうである様にそこを起点にした生態系が「理論上では」存在し得る。実際に掘ってみなければ判らないかも知れないが。

勿論1ヵ所を掘るだけでは明確な結論は出せない。探査機には長期間継続して稼働させられる性能が必要であろう。日本にも火星探査計画はある。これで「火星の生命」を発見出来れば大偉業となる。 日本の成果に期待したい所である。以前失敗に終わってしまった事もあっただけにその分も取り返して貰いたいものである。
火星最大の興味事の解明はこれからである。