日本が東京オリンピック開会式で見せた台湾への配慮 | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※日本の心遣いが出た瞬間。

東京オリンピック開会式、台湾からも選手の出場があり、当然支那とは別に入場している。東京オリンピック限らずオリンピックの開会式での入場順は通常「国名のアルファベット順」と言うのが慣例となっているそうだが、今回は「日本語での五十音順」での入場となった。

さて、台湾。「チャイニーズ・タイペイ」としての入場を余儀なくされてきた訳だが、今回の東京オリンピックでは「台湾」と言う名での順での入場が出来、さらにNHKアナウンサーが「台湾」と明言するなど「日本の台湾への配慮」が明確に示されたと言える。こういう心遣いは素直に嬉しいものであり、これだけでも開会式が例え無観客であったとしても「開催した意味がある」と言えるだろう。


五十音順に従えば「チャイニーズ・タイペイ」であれば107番目の入場順となる予定だったが、実際には104番目だった。この順番は「台湾」と言う名称で待遇した事で説明が付く。流石にプラカードやTVの字幕はそうではなかったものの、中継していたNHKのアナウンサーも「台湾」と明言しており、日本が台湾に配慮した、そして支那への牽制であると言う見方も出来るだろう。

「台湾を独立国として認めるか否か」と言う問題は明らかに政治問題であり、それを反映させた真似は「オリンピックと言うスポーツの祭典」には好ましくないのではないか?と言う批判もあるかも知れない。だが、「政治とスポーツは別」であると言うなら「チャイニーズ・タイペイ」と言う呼称こそ支那の言う「一国二制度」を反映させたものであり、オリンピックがスポーツの祭典である以上、その支那の主張が正しいかどうかに関わらず「支那の主張には拘束されない」と言う解釈もまた同時に成り立つ。今回日本は後者の解釈を採ったと言うだけの話で別段政治問題化する意図でそうしたのではなく、純粋に

「台湾からの参加選手だから『台湾』として扱う」

と言うだけの話であろう。一々イチャモン付けられる様な話ではない。そういう日本の配慮が影響したのかどうかはさておき、早速台湾の楊勇緯選手が銀メダルを獲得する活躍を見せた。

 ※蔡英文総統のツイートより。銀メダル獲得おめでとうございます。


もっともこの試合(男子柔道60kg級)で金メダルを獲得したのは日本の高藤直寿選手(金メダル獲得おめでとうございます。)で、日本としても今大会金メダル第一号であり、試合は「指導×3の反則負け」と言う何とも言えない結末ではあったものの、

 

と、楊勇緯選手が先に高藤直寿選手の手を上げて称えようとしたのを高藤選手が制して逆に楊選手の手を上げて互いの健闘を称え合う「五輪精神そのものを実践」する姿を早速見せてくれた。これだけでも「このコロナ禍の最中でもオリンピックをやって良かった」と思える。しかも日本のオリンピックでそれもお家芸の柔道で、だ。一方サッカーではどっかの国のエースは試合に負けたからと相手国選手からの握手を拒否した、なんて事件を早速起こしてくれたが、そういう「スポーツマンシップの欠片もない国」と台湾の様に「スポーツマンシップを体現出来る国」のどちらを日本として重視すべきなのかは問うまでもないだろう。これが判らない、と言う人は一体何を見ているのか理解不能な領域であると言っても差し支えないだろう。日本が開会式にこういう事を仕込んでいたのは「大正解」だったと断言して良い。

早速ヘソを曲げた国がある様だが、それこそ「スポーツの場に政治を持ち込むな」と言ってやりたい。そもそもそういう事が理解出来ない様な連中にオリンピックを開催する資格はあるのか?連中も少しは東京オリンピックからそういう精神を学ぶべきである事は言うまでもない。日本選手の活躍を期待するのは当然だが、台湾の選手にも同様に頑張って結果を残して貰いたいものである。