※日本人のノーベル賞受賞は3年連続、一方の韓国は…?
今年も日本人がノーベル賞、それも自然科学分野での受賞となり、韓国では
「日本に出来て何故韓国に出来ない?」
と言った具合の妬みが渦巻いている。言うまでもない事ではあるが全ては
「韓国は日本より優れている」
と言う妄想の産物でしかないが、全ての韓国人がそうではない様だ。朝鮮日報に掲載されたこの様な冷静に物事を見ている、と言えるコラムを書ける韓国人も居るのだ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/06/2016100601120.html
《日本が近代科学研究を本格的に始めたのは100年以上前》
とコラムは言うが、日本と韓国は近代以前からそれらの学問において同じ土俵からスタートした訳ではない。日本は江戸時代の時点で当時の西洋の最新の学問に匹敵する内容の学問を日本独自に編み出していたのだが、果たして韓国はどうだっただろうか?
※関孝和。数学者としてなら当時世界一だったであろう。
例えば不肖筆者も含めて理解している人は少ないであろう「和算」。現在では中学受験生が使う「つるかめ算」などにその名残があるそうだが、和算のレベルは同時代の西洋数学をも凌駕していた。和算学者で一番有名な関孝和は世界一早く行列式や終結式の概念に辿り着いていた。また、高校数学で習う「微分積分」に相当する概念に独自に辿り着いていたり、円周率も関孝和の弟子の建部賢弘と言う人物が小数点以下41桁まで弾き出すことに成功している。これはレオンハルト・オイラーが微積分学を用いて同じ計算公式を発見する15年も前の事だった。
※韓国人が認識するべき歴史の真実1
※韓国人が認識するべき歴史の真実2
その他にも日本と韓国の当時の識字率を見ても明らかな様に日本には近代以前に独自の学問や教育制度が存在していたのである。同じ土俵で比べようと言う発送自体が根底から間違っている。コラム自身が
《100年余り前に西洋の軍艦が漢江沿いで艦砲を撃つと、驚いた王族は宮廷の裏庭に釜を埋めたという。シャーマンの指示通りにしたのだった。昔だけではない。さまざまな選挙期日が法律で定められる前まで、韓国の大統領選、総選挙の期日は占い師が決めていた。当時は大統領に有利で野党総裁には不吉な日取りを選んだ。》
と述べる様に20世紀になっても非科学的な「占い」に頼っていた様な体たらくで何を言わんや、である。ましてや21世紀になっても
《科学と理性で立証されていても、「米国産牛肉などお前が食え」「THAADが安全ならば、お前の家に置け」などと主張する。デマにだまされてもまた新しいデマに振り回される。》
のでは社会として近代以降「進歩」があったのかどうかは疑問である。
※日韓併合で日本は搾取した?
だが、このコラム、特筆すべきは
《100年余り前、西洋の宣教師が撮影した韓国の姿は乳をあらわにした女性たち、数カ月は水浴びしていないであろう子どもたち、ふん尿だらけの光化門通り…》
と、妄想ではなく、キチンと自国の恥ずべき歴史の「事実」に触れている事であろう。同時に
《韓国人は「世界で唯一日本を見下す韓国人」という言葉を聞くと悪い気はしない。そんな声に酔う人もいる。実はそこに「おかしな韓国人」という言葉の意味がひそんでいる。実際には日本を見下す国など世界に存在しないからだ。日本を見下すためには日本に対し無知でなければならない。ろくに知らずに大言壮語して虚勢を張る人だけが日本を見下すことができる。》
と、現実も理解している。こういう認識を韓国人が共有すれば日韓関係も良い意味でまた別の形になるであろう。だが、こういう見解を「親日」として非難する様では日韓関係はおろか、ノーベル賞になど永遠に縁がないだろう。同じ韓国人の書いたコラムに
《韓国で毎年1回高まるノーベル賞への熱気はどう見ても自己顕示主義、一発狙いに思える。》
と書かれる様な意識の改革が韓国人自身に出来るかどうか。韓国がノーベル賞を狙うのであれば最初の一歩はそこにある。
※韓国人の考える「理想と現実」はここまで乖離している。