こんにちは、こんばんわ。
授業の課題やら就活やらの毎日で5ヶ月ぶりの投稿です。
ブログの書き方なんてものは、もう忘れてしまいました。
病み上がりで拙い文章が続くかと思いますが、最後まで温かい目で見てやって下さい。
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5ヶ月ぶりに紹介する本は
西加奈子さんの
『くもをさがす』
カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思った。
これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション
一躍話題になっていたため、この本をご存知の方も多いかと思いますが、紹介させて下さい。
僕は西加奈子さんの言葉や価値観がものすごく好きなのですが(まだまだ読めていない本は多いですが)、
自身初のエッセイということもあり、西加奈子さんらしさ全開の本で一つひとつの言葉が身に染みました。
西加奈子さん自身も
「これを”あなた”に読んでほしいと思った」とおっしゃるほどの傑作です。
コロナ期のカナダで乳がんを患った時の日々を綴っているのですが、暗い話かと思いきや
さすが関西人、と思わせてくれる表現もあり苦しい生活の日々の描写もある中で、読んでる側に元気を与えてくれる、そんな作品でした。
僕は西加奈子さんの本が好きすぎるあまり、母親に西加奈子さんの本を紹介したところ
それはそれはもうがっぽりハマったようで、よく「何かおすすめの本あったら教えてね」と連絡が来るようになりました。
(自信を持っておすすめできるように、これからも沢山本を読まねば、、、)
その流れで、乳がんの話を母親としたときに
「私、実は乳がんだったんよ」
とまさかのカミングアウト。さすがに冷や汗をかきました。
詳細を聞くと、かなり初期段階で発見できたようで現在は健康だそう。なにより。
そんな会話もしたため、西加奈子さんの凄さがよりわかってきます。西加奈子さんはかなり危険な状態まで進行したようで、死の危険もありました。
そんな中でも前向きに、がんと向き合っていく姿勢に感激に次ぐ感激。
さすが、西加奈子さん。
では、最後に印象に残った文章を一つだけ紹介します。
「もちろん、がんは怖い。出来ることなら罹患したくなかった。でも、できてしまったがんを恨むことは、最後までなかった。私の体の中で、私が作ったがんだ。だから、私は闘病、という言葉を使うのをやめていた。『病気をやっつける』という言い方もしなかった。これはあくまで治療だ。闘いではない。たまたま生まれて、生きようとしているがんが、私の右胸にある。それが事実で、それだけだ。」
きっと僕なら、
「なんで、俺がこんな目に…」
と、がんを恨んでしまうと思います。
そして、同じように思う人も沢山いらっしゃると思います。
でも西加奈子さんは、決して恨まずちゃんと自分の体内にあるがんという病気と向き合った。
なんて素晴らしい考え方なんでしょう。
がんは誰にでもなる可能性はあるし、特に乳がんは女性に発生しやすいと言われます。
がんに罹ってみないと、決してがんに罹った時のことを想像できないですが、
どんなに絶望的な状況でもその状況にしっかりと向き合える人が、真の意味で「強い人」だと僕は思います。
就活、結婚、出会い、別れ、病気…
この先、想像もできないくらい辛い状況に直面することは幾度となくあるとは思いますが、
僕も西加奈子さんのように自分自身と真っ向から向き合える人間になりたい、そんな風に思わせてくれる文章でした。
こんな風に、西加奈子さんの言葉から学べることは計り知れないほどあると思いますので、
まだ読んでいない方はぜひ読んでみて下さい。
また、是非この本以外の西加奈子さんの作品も見てみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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