昔、ディズニー関連グッズのお店で買ったシャープペンシルを開けて、昨日から使い始めました。

昨日の続きをして、午前中に本が終わりました。



全く書けなかった漢字


全く知らなかった日本語
生硬な文章
人生を観照する
政府管掌の国民保険
新居を普請中
計器飛行
好輝ある人生
僚友と酒を飲む
関西は大阪万博後に雄飛する
遵法闘争
公私を截然と分ける
王は従容として毒を飲んだ
言質を取る
短兵急に事を運ぶ
暴走族の無軌道な生態
唯々諾々と生きる
隔靴掻痒な説明
揣摩憶測
牽強付会な意見
百年河清
角を矯めて牛を殺す
膏肓
洛陽の紙価を高める
脾肉の嘆
去る者は日々に疎し
人口に膾炙する
肝胆相照らす
プロの眼光紙背に徹す


脾肉の嘆

実力を発揮し、功をあげる機会に恵まれず、いたずらに過ぎ去っていく日々を嘆き悲しむこと。


故事 中国三国時代、蜀しょくの劉備りゅうびは戦いで実力を発揮する機会に恵まれなくなったとき、戦場でいつも馬上にあったころは引き締まっていたももの肉にも、今ではぜい肉がついてしまったと言って嘆いた。



なお、この本の著者である松本順一という先生は、かつて駿台の名物講師だったようです。

この先生について書かれた記事のあるブログは今も健在なので、サイトをご紹介しておきます。
すみません😢⤵️⤵️

5月23日

2002-05-23 jeudi

松本 "旅人" 順一大兄が遊びに来る。
松本兄は駒場時代の級友である。
ながく駿台予備校の古文の先生をしていたのであるが、50歳を機に、「リタイア」宣言をして、爾来、世界漫遊読書三昧悠々自適の「余生」をエンジョイしている、「ヴァーチャル爺い」道における、私の先達である。
「爺い」二人で、神戸の夜景を見下ろして、現代日本社会を罵倒しつつ、ワインを痛飲。
面白かったのは、45LIII9Dの我がクラスではその後、学者になった人間が(東大教授になった「ヨシダのオヤジ」、美術史の高橋くん、国文学の関谷さん、社会学の真鳥さんなど)たぶん7、8人いるはずなのであるが(50人のクラスでこのパーセンテージはけっこう高い)、いずれも「意外」な人ばかりだった、という話。
いまからタイムマシンで1970年のあのクラスに行って、「さあ、みなさん、みなさんの中で、このあと大学教授になる人間がいます。誰と誰でしょう?」というクイズをしたら、たぶんほとんど当たらないだろう。(少なくとも「ウチダが大学教師になる」という可能性に投票をする人間は、本人を含めて、一人もいないはずである。)
二十歳のころの未来像というのはまるであてにならないということがよく分かる。
松本兄も私も、実は二十歳のころは、「作家」になる予定であった。(というか、当時、東大の文IIIに来る学生の80%くらいは、二十代に芥川賞を取る予定だったのである。バカだなー)
私は結局、一編の小説も書かないまま、「武道系レヴィナシアン」という、なんだか訳の分からない学者になってしまった。
同じく作家になるはずの松本兄はキングレコードに入って、布施明の『シクラメンのかほり』をプロモートしたあとに、「予備校出世すごろく」を順調に駆け上がって斯界の有名人になった。(『「おじさん」的思考』が二刷で7000部、と私が喜んでいたら、松本兄に彼の『試験に出る漢字帳』(みたいな題名の本)は11万部売れたよ、とあっさり切り返されてしまった。)
とまれ、人生というのは「一寸先は闇」だわな、とおじさん二人はしみじみと神戸の夜景に見入ったのでありました。

紀伊国屋 BookWeb の「デイリーベスト」で、『「おじさん」的思考』が20、21日に第二位、22日に第三位にチャートイン。(23日は第九位・・・あらあら)
全ジャンルいっしょのチャートでベスト10入りというのは、この手の本としてはたいした善戦である。(晶文社の安藤さんは、強気で「二刷は3000部、行きましょう! めざせ10000部」と意気軒昂である)
ちなみに本日のベスト10は。

1. 辻希美・加護亜衣写真集 [ワニブックス]
2. 愛国対論 [PHP研究所]
3. 本当の学力をつける本 [文藝春秋]
4. 死なないでいる理由 [小学館]
5. 本能寺の変 [講談社]
6. 男の子って、どうしてこうなの? [草思社]
7. 三色ボ-ルペンで読む日本語 [角川書店]
8. トヨタはなぜ強いのか [日本経済新聞社]
9. 「おじさん」的思考 [晶文社]
10. 龍馬4(薩長篇) [角川書店]

というラインナップでありました。

月、火と売れたのは、もちろん朝日読売の「同時多発」書評のおかげであるが、(池尾さん、鵜飼さん、どうもありがとうございます)それにしても日本の「読書人」という方々がどういう基準で本を買っているのか、ウチダにはぜんぜん分かりせまん。