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今回の参院選は“安倍政権を問う選挙”というよりも、“安倍さん自身を問う選挙”となった。
というのは、安倍さんは「美しい国」「安心な国」をスローガンにする一方で、年金問題や事務所費問題などで稚拙な対応に終始し、国民からの支持を失っていった。国民にとって形容詞ばかりを並べた美辞麗句は必要なく、具体的に何をするのかを知りたかったのに、安倍さんはその期待に最後まで応えることができなかった。
結果として、国民は安倍さんに厳しい審判を下した。安倍さんは早々と続投の意思を表明しているものの、民主主義の本来の流れに沿えば即座に辞任していただくのが当然である。たとえ参議院での審判だとしても、これほど多くの国民が「NO!」を突きつけたのだから、結果をきちんと受け止めなければならない。続投したとしても、支持率が20%を切るようなことがあれば政権は成り立たない。それらをあわせて考えても、安倍さんは即座に辞任すべきだ。
さて、選挙の結果でもう一点注目すべきところがある。それは、自民惨敗で憲法改正論議はガラガラポン、振り出しに戻ったことだ。国民は、小沢さんのいう「可及的速やかにやらないといけないことをまずやろう」ということになったわけで、憲法改正や安全保障などは後回しにすることにした。その意味で、今回の安倍政権惨敗は、国民がとても賢明な選択をした結果だと思う。
結局のところ、安倍さんは首相になるのに100年早かったのだ。