ホタル船 | コトリの気持ち

ホタル船

昨日は、前々から楽しみにしていた「ホタル船」に行ってきました。

山口県の豊田町というところで、

屋形船(屋根はないけど)で川を下りながら、ホタルを観賞できるのです。

かなりの人気があるらしく、

毎年予約は1ヶ月以上前からしないと席がとれません。


ホタルは時期的なものがあるので

この「ホタル船」も6月中旬~下旬の2週間限定。

しかも、この時期は梅雨ということもあって、

運が悪いと「また来年・・・」ということになってしまう。

去年は、まさにそれで豪雨のため中止・・・。

今年は1年越しの願いが叶ってのことでした。


せっかくなので、私の母と姉と姉の子供も誘って彼も含めて5人で出かけました。

5月1日から予約開始だったのですが

ちょっと遅れをとって、5月の中頃の予約になったので(忘れてた・・・)

ホタルの出現に一番いいと思われる時間帯は空いてなくて

結局最終便での予約となりました。


20時半に集合場所の豊田町の道の駅へ

ここから送迎バスに乗って、船乗り場へ向かいます。


1時間ほど早くついたので、現地で夕飯をと思っていたら

皆さん同じ考えのようで、満員。

仕方なく、道の駅で売っている、手作りのパンや弁当などを買って

外で食べることにしました。

ここら辺は、とても田舎で静かで田んぼの甘い匂いがして気持ちいい。

蚊もいないし、外でのんびり食べるのも、とっても贅沢な気がしました。

道の駅も、できたばかりで、とってもきれい。

ロの字型をしていて、中庭には芝生。

そして物見やぐらみたいなのが建っています。

道の駅と温泉が一緒になっていて、それを目当てに来てる人もたくさんいました。


都会では味わえないのんびりとした時間を過ごして、いよいよ20時半。

送迎バスに乗り込んでいざ出発です。


川の上流の方までバスで連れて行ってもらい、

そこに船が着岸できるようになっているので、そこから乗り込みます。

船乗り場の所にかかってる橋の上からでも

まるでクリスマスツリーのように川べりの木々の中に無数の光が・・・

ここのホタルはゲンジボタルという大きな種類なので

光も、とっても大きくて力強いです。


もう、それは、それはなんともいえない幻想的な世界!


「スゴイ!」の後、言葉が出てきません。


乗船の時間が来て、いざ船へ乗り込んで出発。

車どおりも、あまりないので真っ暗闇の中にホタルの光だけ

その中を船で進んでいくのです!

誰もが言葉を忘れて、しばし幻想的な世界に酔いしれてます。

ああ、言葉にするには難しいけれど

とにかく、すばらしいものでした。


800mを約30分ほどかけて下り、

再び現実の世界へ・・・

送迎バスにガヤガヤと乗り込んで、またまた道の駅へ戻ります。


道の駅へついたのが、もう22時半をまわっていましたが、

たまたまそこに残っていらっしゃった、ホタル船の関係者の方が

もっとすごいホタルを見る場所があって、

これからの時間でも、充分に間に合うから行って見てくださいとのこと。

道の駅から車で5、6分ほどのところです。

ここまできたのだから、行かなきゃ損!

ということで、素直におすすめスポットへ・・・


すごい!

橋の上から川を見下ろすと、何千というホタルが飛んでいます。

辺りは民家もなく真っ暗・・・

そこにあるのは、ホタルの光だけ

川のず~っと先までホタルの光で埋め尽くされてます。

本当に幻想的な世界・・・

いつまでもいつまでも見ていたくなるような・・・・

あまりの美しさに、ため息しかでてきません。


20分ほど、うっとりとその景色にみとれたあと

時間も遅いし、後ろ髪引かれながら帰りました。

飽きることなく、いつまでも見ていられる景色・・・

もっともっと堪能したかった。


1時間半ほどで自分の住む場所へ着くと

さっきの景色が嘘のよう・・・・

こちらは、本当のネオンやら車の光やらで埋め尽くされてます。

はぁ~・・・・


でも、ほんのひと時でも命の洗濯ができた感じ。

素晴らしかったです。


ホタル船の関係者の方々も、

とっても親切で心からホタルを愛してることが伝わってきたし

なんだか、かけがえのない時間をすごせました。


来年も絶対行くよ~