ご訪問いただきありがとうございます。

 

 

 

 

教職にいた頃は、そろそろ通知表のことで頭がいっぱいの季節でした。

もちろん自治体ごとに、

もっと言えば学校ごとに

様式は違うものですが、

概ねは似通ったあるあるではないかと思って記事にしてみたいと思います。

 

 

 

 

 

教職にゆかりのない方は

「あぁそんな感じで仕事しているのね」

と軽く流していただければ幸いです。

ちなみに小学校の話になってしまうのはご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

【絶対評価?】

 

 

 

 

 

 

一般的には絶対評価でA・B・Cをつけていくのですが、

小学校ではAがめちゃくちゃ多くなります。

採点ソフトのデフォルト通りなら80点以上ですから。

 

 

 

 

そこで、だいたい上位10名程度など、

学年間でAを与える子を限定することがほとんどでした。

 

 

 

 

絶対評価はテストの点数であり、

そこに相対評価が加味された評価が

最終的に子どもたちの手に届く、という仕組みです。

 

 

 

 

まぁわかるような・・・

正直納得いっていませんでした。

色々理由は言われていました。

「Aを取るプレミア感を出すため」とか

「慢心させないように」とか・・・

 

 

 

 

逆によっぽどでなければCを出さないという学年もありました。

それはやはり保護者さんがショックを受けないように、

という配慮だったようですが・・・

 

 

 

 

私は評価するなら、

できるだけ教師の主観だったり、操作のない評価をしたかったので、

今でもテストの点数を一覧にしたものを

そのまま渡せばよかったんじゃないかと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【細いボールペンが大活躍】

 

 

 

 

 

 

これは所見を書く時に、まだペン書きだった頃の話です。

デジタルであれば、自動的に字の大きさは調整してくれるので、

どんなに小さいスペースであっても書き込むことができます。

 

 

 

 

しかし、ペンで書くとなると、字の大きさは小さめにとか、

あと何文字でこのスペースは埋まってしまうとか、

3学期分書かないといけないので色々工夫が要ります。

 

 

 

 

まず強く書き込むタイプのボールペンはしんどいです。

確かに細く書けるので、にじまない点は〇です。

しかし、30~40人分の文章を書くのは

なかなか手の力を使います。かなり痛いのでおすすめできません。

 

 

 

 

そこでインク式のボールペンを選ぶようになります。

手が疲れるのは疲れますが、だいぶ軽減されます。

ただ、にじむ可能性がありますので0.5mmのものは危険です。

私は0.2~0.3mm程度のボールペンを愛用していました。

 

 

 

 

SARASAのこれ!って決めたのがあって、

100円で買えたので、通知表の季節が近づいてくると、

5本くらいまとめ買いしてストックするのが常でした。

 

 

 

 

長年ボールペンは買うものを決めていたので、

最近は娘が文房具に詳しくて指摘されます。

「それよりいいのがあるよ」と。

私は知らなかったので、ありがたい気持ちと

文房具の掘り下げをしとけばよかったと後悔の気持ちがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

【砂消しや電動砂消しの取り合い】

 

 

 

 

 

これもペンで所見を書いていた頃の話です。

ボールペンは消せないものです。

今は消せるボールペンも発売されていますが、

あれは熱で消えちゃうのが難点なので、

ノーマルの消えないボールペンを使うのが常識でした。

 

 

 

 

所見を下書きもせずにガンガン書いていく人もいますが、

私ももちろん、ほとんどの方は

パソコンのエクセルで下書きを作ってプリントアウトして、

それを脇に置いて清書していくスタイルでした。

 

 

 

 

 

そうやって手本を置いていても人間間違うもんです。

下書きをせずに書いている人が、

全然スペース足りなくなったパターンもあります。

そんな時活躍するのが砂消しというアイテムです。

 

 

 

 

 

砂消しとは紙の表面を削り取って文字を消すというもので、

かなりこする労力もかかります。

電動の砂消しもあって、これはこする力が少ないわけですから、

持っている人がいる時は取り合いになります。

 

 

 

 

 

ボールペンの字は消えないことが利点なのですが、

いざ消して修正となると、かなり萎えます。

砂消しは必須アイテムではありましたが、

できれば机の中でおとなしくしていて欲しいものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【改行できない・変なところに行間が】

 

 

 

 

 

 

所見のデジタル化が進むにあたって、

エクセルで文字起こしをする人も多くなり、

中には慣れないパソコンに苦しむベテランも。

 

 

 

でも所見は書かないといけないし、

中にはあまり良くないソフトで作られた元データに

所見を書き込まなければいけないパターンもありました。

 

 

 

 

パソコンのソフトは改行や、文字の頭を揃える機能を

存分に発揮してくれる点で優れていますが、

その機能が使い手とミスマッチした結果、変な改行があったり、

行間が入って頭が揃っていなかったりするのが難点です。

 

 

 

 

 

そこで、私はたびたび呼ばれてその改行を直し、

頭をきちんと揃え、といった作業・点検を行い、

その日のお昼ごはんをおごっていただく、

なんてこともありました。

 

 

 

 

あ、だいたいこういう作業は

土日に休日出勤してやってる人が多かったですね。

 

 

 

 

日常のの業務時間内に通知表を作成するなんてことは、

かなり至難の業です。

そこに加え、デジタル化に対応できない人もいるわけで、

通知表をデジタル化したから良い面ばかり、

というわけでもなかったなぁ、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

【所見はコピペ】

 

 

 

 

 

 

通知表をデジタル化するにあたって、

一番良いと思われるのが、このコピペができる、

という点です。

 

 

 

 

行事で活躍したことや、

係活動が同じ子、

学習面でも似た特徴のある子は、

当然同じことを書くことになるものです。

 

 

 

 

手の痛みをこらえながらペン書きしていたことを思えば、

コピペで書くことができるというのは、

本当にありがたいことだと初めは思っていました。

 

 

 

 

だけど、コピペに難色を示す人もいるわけで、

「心がこもってない」とか

「語尾を一部変えるとかできるんじゃない」とか言う意見が出てきて

やっぱりデジタルへの一斉対応は難しいものです。

 

 

 

 

だから、学校ごとにこのコピペがどこまで許されるかは、

校長・教頭の裁量によります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【マジで書けない子がいる】

 

 

 

 

 

こんなこと言うとショックな方もいるかもしれませんが、

どんなにいい先生でも、

いざ書くとなると、「ん?何書こうか・・・」

となる子がいます。

 

 

 

 

やんちゃしてたり、学習や生活に課題がある子は、

特徴があるので、比較的書きやすいものです。

もちろん、優等生タイプの子も。

 

 

 

書きにくいと思う子は

だいたい中間層にいる子だと思われます。

 

 

 

 

所見を書く際に私が気をつけていたのは、

1点だけでなく、2点ずつくらいは

褒めるポイントを書いてあげたい、

というところです。

結構同じように思っている先生方はいらっしゃいました。

 

 

 

 

ところが、褒めるというには平均点の成績だし、

これと言って揉め事や悪さをしたわけでもなく、

ただ人並みに頑張っている子は、

何から書こうか悩ましいものです。

 

 

 

 

 

ご存知の通り、それでも何とか絞り出して

褒めるポイントを2点ほど書き出していますから、

書けないと悩みながらも

ちゃんとお仕事をしている先生方がほとんどです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【実は公文書でなく、撤廃することも可能】

 

 

 

 

 

 

 

 

通知表は公文書ではありません。

だから、砂消しを使うことができるんです。

公文書であれば、

訂正する場合は二重線に訂正印を押しますが、

通知表は不要です。

 

 

 

 

 

学校で出るたくさんのお手紙、

あれと通知表は同じレベルの配布物なんです。

 

 

 

 

だから、学校裁量で書くものを決めることができるし、

もっと言えば、通知表を撤廃することも可能です。

 

 

 

 

学校の先生であれば、知っていることですが、

一般的にはあまりこのことは知られていなかったかもしれませんね。

 

 

 

 

通知表を配布している学校は、

各先生方のご厚意のもと

作成・配布されているわけであって、

必ず配布しなければならないわけじゃありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【文句言われなければOK】

 

 

 

 

 

 

 

最終的には成績も所見も保護者が納得できるもの、

という形に落ち着きます。

そもそも絶対評価じゃないじゃないか、

と思われるかもしれませんが、

実際それが現実です。

 

 

 

 

できているところは「できている」

できていないところは「できていない」

と評価するのが絶対評価というものですが、

たとえ無理矢理でも

褒め言葉にして頑張りを応援するというのが通知表の役割です。

 

 

 

 

断っておきますが、

決してウソを書いている人はいないと思います。

ただ、ご本人にとっての課題と

真摯に向き合っているかと言えば・・・

と私はたびたび思います。

 

 

 

 

ただ、学校で見せている子どもの姿と、

家庭で見せる子どもの姿は違うことが多いですし、

保護者だから気づかない子どもの良さに

もしかしたら触れることができるかもしれません。

 

 

 

 

 

そういう利用法なら報われると思いますし、

忖度が入っていることを自覚して読むなら、

通知表もまだ利用価値はあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

【印刷で混み合う】

 

 

 

 

 

 

デジタル化の最も大きな弊害がこれです。

配布日が決まっている以上、

一斉に印刷するタイミングが重なります。

 

 

 

私がいた自治体では、

印刷機が何台もあるわけではなかったので、

インク切れ、紙詰まり、その他トラブルで

印刷が滞ることもしばしばありました。

 

 

 

 

職員室の印刷機をあと2,3台増設できれば、

不慮のトラブルがあったとしても

滞りなく印刷ができるわけですが・・・

ご存知の通り日本においては

学校現場への予算はしょっぱいんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【終業式・修了式で休む子がいると・・・】

 

 

 

 

終業式・修了式では欠席する子が出ることもあります。

ただ、出席日数・欠席日数を書き込む欄があるので、

これをどう扱うか、学校ごとに異なります。

 

 

 

 

1つは、全員出席する、という体で

印刷する段階で先に打ち込んでしまう方法です。

ただし、欠席した場合は訂正しなければならないので、

私は訂正印を押して配布したことがあります。

 

 

 

 

 

もう1つは、直前まで出欠席の欄は空けておいて印刷し、

当日来た子どもの様子を見て、書き込むというものです。

ただ、終業式・修了式は時間的余裕がないくらい

配布物が多いことがあり、

かなり作業的には追い込まれてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、通知表あるあるでした。

現場を経験された方からすると、

「あれ?違うかも」とか「うんあるある」とか

あるかもしれませんが、

私の周りはこんな感じだったのでご了承ください。

 

 

 

 

意図としては、通知表って

労力と対効果が見合ってないとずっと感じていて、

撤廃しても全然良いと思ったことを

ちょっと伝えてみたかったんです。

 

 

 

 

 

 

本日もここまで読んでいただき

ありがとうございました。

 

 

 

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