[戦艦大和会戦没者追悼式のご報告]
平成31年(2019)4月7日(日)午前10時より、
呉市上長迫町 長迫公園(旧海軍墓地)にて、
戦艦大和会追悼式を執り行いました。
ご遺族や地域の皆さま方に多数ご参列いただき、心より感謝申し上げます。
設営、清掃、軍艦旗の掲揚、追悼の辞や追悼歌合唱など、
多くの方にご理解とご協力を賜り、本年も粛々と催行できましたこと厚く御礼申し上げます。
式 辞
本日、多くの皆様をお迎えし、式典が厳粛に開催されますことを心から御礼申し上げます。
顧みれば、戦艦「大和」は、呉海軍工廠において、当時日本の持てる限りの最高の科学技術と「ものづくり」の力を結集して、史上最大最強の戦艦として建造され、昭和十六年十二月十六日に竣工しました。
乗組員も世界一優秀でなければなりません。年中無休「月月火水木金金」と血のにじむような猛特訓を重ねました。呉鎮守府籍となり、山本五十六連合艦隊司令長官率いる連合艦隊旗艦として、南太平洋で活躍いたしました。
戦局が極度に悪化した昭和二十年四月、天一号作戦が発動されるや第二艦隊旗艦として、日本海軍最後の海上特攻隊の先頭に立ち、凄惨苛烈なる戦闘を交え、乗組員の必死の反撃もおよばず、第二艦隊司令長官 伊藤整一海軍大将、戦艦「大和」艦長 有賀幸作海軍中将をはじめ、忠勇無双の3,056名の乗組員とともに、その姿を九州南西沖推進350メートルの地に没したのであります。
昭和二十八年八月に「戦艦大和会」を結成し、昭和五十四年四月七日には、この地に『戦艦大和戦死者之碑』を建立しました。以後、毎年、戦艦「大和」が沈没した四月七日に生存者、遺族がこの碑の前で追悼式を行ってきました。今や戦艦大和会役員は172名に達し、大和ミュージアム見学者も年間100万人に達し、この碑の記帳にも全国各地の人々の基調があります。お供え物も絶えることはありません。それほどまで愛され親しまれている戦艦「大和」です。
散華されました乗組員の忠魂・慰霊と威勲の顕彰を、後世に引き継いでいくことは、現在を生きる我々の使命であります。我々は、この使命を果たすため毎年乗組員の鎮魂慰霊追悼式を開催し、若い世代に伝承することを通じ、平和日本の繁栄と、世界平和に貢献することが英霊の遺託に応える道と、確信する次第でございます。
最後になりましたが、天一号作戦で戦艦「大和」の護衛にあたった二等巡洋艦「矢矧」をはじめとする第二水雷戦隊で散華されました981名の乗組員、そして歴代会長をはじめ、多くの仲間に限りない感謝と哀悼の誠をささげ、御霊のご冥福と、本日ご列席の皆さまのご健勝とご多幸を、心から祈念申し上げて、式辞といたします。
平成三十一年四月七日
戦艦大和会 会長 廣 一志
※式辞より一部を抜粋して掲載しています。
[公益財団法人 呉海軍墓地顕彰保存会 第49回合同追悼式のご案内]
日時 令和1年(2019)9月23日(月・秋分の日)10時30分~
場所 呉市長迫町 長迫公園(旧海軍墓地)
呉海軍墓地顕彰保存会による第49回合同追悼式が挙行されます。
戦艦大和会は戦艦大和慰霊碑前にて献花台を設け、9時よりご記帳を受け付けます。
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