五臓 肺 鍼灸治療 | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

新型肺炎に関し、患者さんお友達向け、小難しい内容です。

患者さんは質問してください。



 

東洋医学の中でも我が流派では、病の兆しがないものを施術の対象とはしません。

兆しがあって「未病」なので治療。それがなければ養生。



 

そこで、東洋医学でいう肺の生理・病理を見てみましょう。

陰陽五行説で「金」。

腑は「大腸」。

「鼻」が所属します。

その状態は「皮膚」に現れます。

「乾燥」が大嫌い。

「悲」「憂」の感情が肺を傷つけます。

肺を病むと「辛み」を欲し栄養してくれますが、辛は氣に強く作用するので氣病には多食を禁じています。辛を過食すると筋(スジ)がひきつって、爪が枯れてきてしまうのです。

「金」「肺」の季節は「秋」。秋の養生はまず「早寝早起き」。でも古典には「鶏さながら日暮れれば眠り、明ければ起きる」とあり、現代社会では厳しいか。

食べると肺大腸を栄養してくれると考えられたのは、

五果では「桃」、

五菜では「葱」、

五畜では「馬」、

五穀では「稲」。

 

鼻かぜ症状、肌が乾燥、だんだん悲しくなって憂いでいるという方は「肺」に病が入っているかもしれません。



治療に来られない方は薬局にせんねん灸などありますんで肺経・大腸経など、肺に関連するツボにお灸してみてください。

おすすめのツボは次回でも。

論文を読んだところ、中国では漢方薬や鍼灸などを新型肺炎に併用して、高い効果を得ているそうです。

日本で鍼灸院でコロナ治療という時はもう医療崩壊しきった頃でしょうけど、一応論文読み漁って、準備はしています。

 

千殊むすび鍼灸院

宮本啓佑 拝