広報の福田です。


この週末に、新しい看板メニューでもある「おまかせ会席」のご予約をいただきました。
おまかせ会席は、旬で状態の良い食材を大将が見極め、仕入れ、最も美味しくお召しいただけるように創り上げる、魚庵 千畳敷のこだわりが集約した会席料理です。
もちろん、ご希望の食材や調理法がありましたら、ご予約時にお聞きし、用意させていただきます。

さて、今回はその「おまかせ会席」の中の一品を紹介させていただこうと思います。

 

佐賀県産の「ワタリガニ」です。全国的には「ガザミ」というのが正式な名前のようですが、西日本、九州ではワタリガニで通っています。

昔から親しみのある蟹なのですが、最近では高級素材として扱われるようになってきました。
皮が薄くて食べやすく、味もタラバや松葉蟹等に負けない美味しさを誇ります。

面白いのが、雄と雌で「旬」が違うところです。
雌は春先、4月頃でしょうか。雌には冬の間内子が入るのですが、その内子が最も良く入っています。
そして、この時期。夏に旬なのが雄です。
雄のワタリガニには、もちろん内子はありませんし、味噌も少ないのです。しかし、美味しいのは、その「身」です。身詰まりが大変良く、甘みがあります。
実際に測ったわけではありませんが、この時期の雄は雌の10倍甘い、と言われています。

 

おまかせ会席では、手の込んだ調理を施した物もありますが、このワタリガニはシンプルに、その身の美味しさをお楽しみいただきました。

手をかける事で美味しく仕上げる物も、もちろんあります。が、旬を迎え、状態の良い物、特に魚介類は食材の持つ魅力を引き出し、最高の味わいをお楽しみいただけるよう心がけております。

夏ならではの旬の味を、是非、魚庵 千畳敷の料理でご堪能ください。