2023年9月23日より新宿 K's cinemaで公開となった内モンゴル映画「草原に抱かれて」の、公開初日・上映後トークショーにセーンジャーさんが出演致しました。
認知症を患った母親と息子が、母の思い出の木を探しに旅に出る映画「草原に抱かれて」。本作では、広大で自然溢れる内モンゴルの風景を背景に、「老いた親の面倒を誰が、どの様に見るのか?」と言う普遍的な問題を、抒情的かつ時にはユーモアも交えて描いています。
セーンジャーさんの、モンゴル語で「こんにちは」を意味する「センベーノ―」と言う挨拶で始まった上映後トークショーでは、映画が撮影された内モンゴル自治区 北東にあるフルンボイル市についてや、セーンジャーさんの出身地であるホルチン草原との違い(ホルチン草原には、川はほとんど無いそうです)について紹介。
また、モンゴル民族衣装である「デール」についてや、映画の中にも出てくるモニュメント「オボー」についての説明もしました。オボーは石を積んだ「神の宿る場所」で、日本で言えば町中にある神社の様な存在とセーンジャーさんは紹介していました。
さらに本作にて息子アルスを演じた、シンガーソングライター、馬頭琴奏者、ホーミー・アーティストとして活躍しているイデル(Yider / 伊德尔) さんの、モンゴル語での名前の発音についても教えてくれました。
日本語の母音は「あ、い、う、え、お」の5音ですが、モンゴル語はなんと7音あるとのこと。なかなか日本人には発音しずらいのですが、イデルさんの名前はモンゴル語だと「イデ(喉の奥で)ル 」と言う感じとのこと。モンゴル語の発音はちょっと難しいですね
本日内モンゴル出身の馬頭琴奏者 #セーンジャー さんにご登壇頂きました❗️
— 映画『草原に抱かれて』🐂9/23㊏新宿K's cinemaにてロードショー! (@sougen2023) September 23, 2023
”映画を見てしばらく帰れていない故郷に帰りたくなった。草原に生きる人々は、代々伝承されてきたものを最も大切にする。映画にも馬頭琴が登場するが、モンゴル人の魂として代々受け継がれてきた神様の楽器だと改めて感じた” pic.twitter.com/tZtBwahfSE
トークの後には、セーンジャーさんは馬頭琴演奏も披露、日本人にもなじみの深いモンゴルの民話「スーホの白い馬」の楽曲を演奏しました。
トークショー終了後はロビーにて、ご来場頂いた方々とお話をしたセーンジャーさん。なんと、日本在住のモンゴル人の方や、中国の方も来場されており、話しかけられるとセーンジャーさんは即座にモンゴル語/中国語で話していました。(日本語も話すセーンジャーさんはトリリンガルなんですよ!)
映画「草原に抱かれて」は、新宿K's cinema他、順次全国でも公開されます。お近くで上映された際には、足を運んで頂き、内モンゴルの風景やモンゴル民族の文化に触れて頂ければ嬉しいです。映画詳細については、以下Websiteにてご確認下さいませ。
最後になりましたが、ご来場頂いた皆様、会場を始めとしたスタッフの皆様、誠にありがとうございました。谢谢你啊!баярлалаа!