騎馬民族であるモンゴル民族の象徴ともいえる楽器 馬頭琴 。多くの弦楽器🎻は、弦の上から指で押さえて音を出しますが、馬頭琴は弦の下に指を入れて音を出します。
 
2020年つくば市ノバホールで撮影した「万馬の響」の動画では、その指使いの違いをよく見る事が出来ます。

 

 

この動画のフルバージョンは、セーンジャーYouTubeチャンネルで見る事が出来ます。

 

 

この他、馬頭琴についての情報は、以下ブログ記事でもご紹介しているので、併せてチェック頂ければ幸いです。
 

 

馬頭琴を始めたきっかけ

セーンジャーさんが馬頭琴に出会ったのは子供の頃、お父さんが弾いていたのがきっかけだったそうです。

中国 内モンゴル自治区 東南部にあるホルチン草原(科爾沁草原)がセーンジャーさんの出身地。テレビやラジオもまだ普及していない遊牧生活の中で、お父さんが趣味で弾いていた馬頭琴は、数少ない娯楽の一つだったそうです。

夜になるとセーンジャーさんのゲル(遊牧民の移動式住居)に、一緒に遊牧していた方々が集まり、お父さんが弾く馬頭琴にあわせて歌ったり、楽しんで笑顔になったりしていたのが強く印象に残っているとか。

お父さんは その馬頭琴をとても大切にしていて、演奏が終わったらスグに子供の手の届かない高いところに片付けてしまうので、簡単には触れなかったそうです。 


それでも、どうしても馬頭琴に触りたかったセーンジャーさんは、6〜7歳頃から誰も居なくなった時を見計らって、お父さんが大事に仕舞っていた馬頭琴を取り出し遊んでいたそうです。

10歳くらいになった時、セーンジャーさんは皆が集まっている場で、お父さんが馬頭琴でよく弾いていた曲を弾き、皆を驚かせたとか。それからはお父さんも、馬頭琴を弾くことを許してくれたとのこと。

そんなセーンジャーさんの育った内モンゴルの風景も見られる映画「草原に抱かれて」は、2023年9月23日より新宿 K's cinemaにて上映。順次全国でも公開されます。

 



9月23日上映後に行われるトークイベントには、セーンジャーさんがゲスト出演。馬頭琴も演奏する予定です。詳しくは映画Websiteにてチェック下さいませ。


また、毎週水曜日セーンジャーさんは箱根ガラスの森美術館にて馬頭琴コンサートを開催しています。お近くにお寄りの際は足をお運び頂ければ幸いです。