先日まであんなに暑かったのに、今は、朝晩の涼しいこと。寒いくらい。
なので、少しだけ夏物を残して秋物と交換しようと四苦八苦しているところに“ピンポーーン”が鳴りました。
夏物と秋物衣類をまたぎ、玄関ドアを恐る恐る半開き。
営業マン風の人が「リサイクル品の買取で回らせてもらっています」と、胸から下げた身分証と名刺で挨拶されました。
「金のネックレスや指輪は?」 「古いミシンや切手は?」 「テレフォンカードもあれば」 「ブランド時計は壊れててもいいです」と言います。
家々をこんな風に訪ねて歩く人を、信用していいの?
わざわざ仙台くんだりから田舎にやってきて、歩き回ってる……
この人、汗だらだらかいてます。
「私、口べたで成績悪いんです」
うそだ。成績悪いって言って同情を買おうとしてる…
金の相場なんてわからないから、店に持って行ったとして、向こうの言い値だし。
リサイクルの営業さんもそのようなこと言ってました。
さらに「うちは、ちょっとイロつけさせてもらいます」って。
ん-ー、こういうのも、あやしい…
営業さんに渡したネックレスや指輪を名刺大のデジタル秤に乗せて、グラム数を確認。そして、黒い布地を貼った箱に並べて、写真をパチリ。
テレフォンカードは、度数ごと5枚ずつ並べてパチリ。
営業さんが「買取承諾書兼領収書」を書いてる間に、「運転免許証かマイナンバーカードを用意してください」と言います。
このちょっとした臨時収入で、何を買いたいかというと、それは「電動のこぎり」です。
不用品処理のための手動のこぎりはあるんです。
腕の力があった50代は良かったんですが、ゴリゴリと押したり引いたりして切断するのに、腰が引けちゃう60代。
可愛かったひまわりや風にそよいでいたヨモギが、中年化して太い木になってしまったし、切断したキウイ枝も細かくしたいーー。
そんなわけで、電のこを注文しましたが、人気なのか在庫なし。今は商品待ちです。
70代になる前に、あるいは70になったあたりまでに、もっと簡素な部屋にしたいと思いながらも、部屋をぐるりと見まわしながらまだまだモノやコトに執着があるなーと改めて自覚する羽目に陥っております