2017年11月にゲストボランティアとしてここを訪れ、正式にボランティア登録をされたのは2018年だった。

 

それから毎週水曜日にここでお料理教室のボランティアをやった。

 

女の子ばかりでわいわいと賑やかでうるさかった。でもそんな姿を見ていると普通の元気が良い女の子たちばかりだった。まあ、行儀が悪いのと、時々飛び交う罵り言葉と、タトゥーを除けばだが。

 

そんな私が取った作戦は

 

初日から全員の名前を覚えた(覚えたと言っても、隠れてメモを取ってそれぞれの特徴を書いて名前を覚えた)

 

それで次回に行った時、名前で呼ぶと

 

え?名前知ってる?覚えてくれてる?

 

と言う感じで驚きながらも喜んでくれた。感動してくれた。

 

それでも毎週通っていても、心を許してくれない冷たい子も数人いた。何だか、目つきが冷たい!話しかけても「ふーん。」とか冷たい。こちらに気を許してくれていない子は、目が違う。目つきが鋭い。話しかけるなオーラが漂っていた。まあ、しゃーないよね。ストレンジャーなんだから。

 

前から来ているボランティアの人たちは顔見知りもいるし、和気あいあいとしゃべっていた。私は誰ともしゃべらないとポツンとなるから、誰かを探した。その中で滅茶苦茶明るくて人懐こい子がいた。一人ではしゃいで笑ってしゃべっている。なので、その子の傍に行った。私はその子の話している事をただ聴いていた。内容は殆ど理解できなかったが。

 

続く