エコグレンチルドレンズセンターと言う名称の少年院に行ったのだが、どうもこの名前からだと、可愛い小さい子どもたちを想像してしまう。ここには21歳まで入っている事が出来るらしい。

 

とても強面の目つきが鋭い受刑者達の歓迎(?)を受けて、早速4名のボランティアと子どもたち(と言っていいのだろうか?)とそれぞれがグループに分かれて料理を

作る事になる。

 

まあ、怖がっていても仕方がないから、緊張しつつも料理開始。女の子たちの中に一人、男の子が入っているのに気がつく。それで、近くで鍋をかき混ぜている女の子に尋ねた。「なんで、あの男の子はこの女子房にいるの?」

 

彼女の答えは「あの子、女の子だよ~。」だった。私はうろたえてしまった。失礼な事を言ってしまったなと思ったが、彼女は笑いながら「私も最初、そう思ったんよ~」と言ってくれた。まだ12歳くらいかな?なんか幼くて可愛い。二人で笑いあった。

 

少年院と言っても、日本の少年院とはかなり違う(てか、日本の少年院に入った事はないが、テレビで見る限りではかなり違う)。

 

料理を作りたくない子どもたちは、椅子に座ってそれぞれダブっている。(ダブっているって分かる?それぞれが雑談している)。こんな椅子に座って話し込んでいる。

左手には監視員が座って監視している。右奥が台所になっている。中央奥は皆で座ってミーテングなどが行われる。その上にはテレビがついている。かなり、自由な感じだが、中からドアは開けられないし、ドアも2重にロックされている。私達ボランティアも勝手に外には出る事が出来ない。

 

 

一緒に料理を作っていると何だか、楽しくなってきた。怖さもなくなってしまった。皆、大はしゃぎで夢中で料理を作っている。最初、怖いと思っていた子どもたちだが、一緒に料理を作っていると、普通の子どもたちと同じで無邪気だ。彼女たちの目つきも最初に見た怖い目つきじゃあなくて、はしゃぐ子どもたちの好奇心旺盛な目つきに変わった。

 

料理の出来上がり!料理を作らずにダブっていた子どもたちも混ざって皆、一緒に食べていた。育ち盛りの子どもたち、食欲旺盛だわ。わいわいと皆で笑いあいながら食べている姿をみて微笑ましかった。その姿は犯罪者ではなくて、子どもたちだった。

 

続く。