こんばんは😉

平家工房の小林です。


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先日の上棟の後にえらい雨が降りました。


屋根を葺くまでの間、雨が降るのはチャンスです。


今回は2寸以下と言う非常に緩い勾配でしたので、大量の雨が降る場合は、ルーフィングのタッカーから雨が染み出てくる場合があります。

それをチェックする非常に良い機会となります。


防水紙のみで雨漏りしないと思っているかもしれませんが、長期や大量の降雨では結構雨がしみ出てきます。


今回も1滴も漏れてはおりませんでしたが、いつも非常に気にしています。


このルーフィングの状態で、雨が降っても全く大丈夫かと、皆さん工務店さんなどに聞いてみてください。これは二次防水なので結構漏れる事はありますと答えるはずです。仕上げの屋根材で、ほとんど入ってこないから大丈夫ですよ


と言うところが多いかもしれません。

実はその通り。

当然、この状態で家が仕上がるわけではありません。


この上に瓦やガルバリウム、仕上げの屋根材を葺いていくので、基本的には1番上の屋根材でほとんどの雨を防止することになります。


このルーフィングはそのほとんどの雨を中に入れない屋根材の下に最悪、台風の時などに中に入ってきたときに守る二次防水となります。


多少なりとも雨は入ってきて当たり前と考えてます。100%はないでしょう。、ですから安心できるようにしておくのです。



直接雨がバンバンあたり、長期間それを防ぐと言うような商品ではありませんので、基本的にルーフィングの状態で雨が降った時完全に1滴も漏らないようにすると言うような商品でもないのです。

まぁ基本的に無理と言ってしまっても良いようなことです。


二次防水だから、少々雨が漏っても大丈夫!とほとんどの工務店は言うかもしれません。


屋根屋さんに関しては、この下地の状態で雨が漏らないようにする事は不可能です。と言う職人さんも多いかもしれません。これは屋根では無いので!

職人さんからしたら、この状態で雨が漏らないようにしろと言うのは、正直怒るレベルです。


事実、それが大問題になると言うほどでは全くありません。


雨が降っていない間に、屋根を施行してしまうと試したり見たりしていないだけで実際にわかる事はあまりないことかもしれません。


でも、できるだけ雨が降った時は確認してチャンスなので、その場合はその場所を二重ルーフィングをします。雨の中ね。建築変態ですからね。


正直、晴れた日に施行されたところを目で見ても全く判りません。完璧にしか見えんのです。降らん限りね。


だからそれを要求するのも難しい事は非常によくわかります。目で見て明らかなものがないからです。


複雑な取り合いのところから漏ってくる場合は、しっかりと仕舞いやり直すことが必要ですよね。逆に雨が降ってくれてラッキーです。


建築変態の僕はこのルーフィングの時の状態を結構重要視してしまいます、なんか自分の家やったらちょっと嫌かなぁと思っちゃったりして。プロからしたら全然問題ない話なんですけどね。


職人さんにはタッカーの長さを6ミリにしてもらったり、できるだけタッカーを止める数を減らしてもらったり、その代わりめくれ上がらないように外側で木材固定してもらったり、いろいろと工夫はしなければなりませんが、当然する仕事として慣れていけば問題ないと思います。


やはりこのルーフィングの状態で住めるやんと言う位のレベルにしておきたいと言うこだわりはあります。ほんとは全然問題ないんですけどね。あんまり長期間さらすとそれ自体が劣化しますから、数ヶ月も放置しておくのはお勧めしません。


見えないところほど手を抜いてはいけません。


見えるところはいくらでもやり直しが効きますが、見えないところは本当にやり直しが効きません。


毎日毎日それを仕事としている職人さんたちは、慣れてくると多少雑になることも当然あると思います。プロですから、しっかりしてくれるのは当然なのですが、その上で僕たちがチェックすることでより良いものができると思います。



職人さんからしたら、嫌な人かもしれませんけどね。いろいろチェックしたり、知らない間に手直しされていたり、それは非常に気分が悪いですよ。


でも僕は申し訳ないけど、そこは考慮しません。立場も役割も誰のためにするかも全く違いますから。



このゆるい勾配でシミ1つなかったのは嬉しいことです。通常は多少あって当たり前だと思います。



長雨が降る前に仕上げれたら良いのですが、あまりバタバタもして欲しくないのも事実です。


そして、耐震面材に関しては、釘の間隔や釘のめり込み具合をしっかりチェックします。


大工さん達は、決められた間隔以下にしっかり釘打ちてくれているので、全く問題なさそうです。


板の半分ぐらいまで、メリ込んでしまうと、効果が半減してしまうので、深くめりこんでいないかもしっかり確認する必要があります。何千発と打ちますからね。


この板は は、耐震面材と言って、地震の揺れを軽減する板である上に、なおかつ、透湿係数が高い、いわば湿気を通しやすい素材であるので、壁の中にもし湿気とか溜まっても外に排出されやすい素材となっています。



あまり排出しにくい素材になると、壁の中で結露したりすることもあるので、僕はこの素材を使うようにしています。地震に対しても非常に粘りがあって良い素材です。野田のハイベストウッドです。

実は、雨に濡れてもそう問題ない素材です。


そして、大工さん達が重たい樹脂サッシを入れていきます。


基本的にリクシルの0円、ソーラー等を使わない限りは、標準はYKK APの樹脂サッシペアガラス樹脂スペーサーアルゴンガス入りと言う非常に断熱性の高いサッシが標準となっています。


LIXILの場合はTWと言う高性能のサッシ使うようにしてます。サッシも後で取り替えがすごくやりにくい商品なので、できるだけ性能が高い方が良いと思っています。ただ、トリプルまでいるかなぁ?

そして、本当に重いのよね!重厚感があって大好きですけどね。



やはりこれはいろんなサッシを使い比べてみても、樹脂サッシが非常に性能が高い事はよくわかります。


各メーカー、最近は色々と性能が上がっているので、絶対にこれでないといけないと言うほどでもなくなってきましたが、やはり発売から40年も樹脂サッシを試行錯誤されてきたYKKを僕は推したいと思ってます。


というか、よほどでない限り、ほんとにYKKのAPW330以外使ってませんね。


最近はトリプルガラスとかごついやつもありますけど、掃き出しに使ったらおじいちゃんや子供たちは開けられない位重たいでしょうね。


いいかもしれませんけども、限定的な開口部の大きいところなどに限っても良いかもしれませんね


次はどこの現場で何を報告しましょうかね。


では