新聞記事などから笹子トンネルの天井が崩落した原因が、天板を吊り下げている支柱を固定していたボルトが抜け落ちたためらしい。そのボルトがケミカルアンカーという。


ケミカルアンカーというのは、コンクリートが固まった後にドリルでコンクリートに穴を開け、そこに接着剤の入ったカプセルを挿入。


その後、ボルトをそこに打ち込んでボルトとコンクリートが接着剤によって固定されるボルトのこと。それが劣化によって抜け落ちたということ。

抜け落ちるということは、

(1)ボルト自体が水や二酸化炭素によって腐食または経年劣化により破断したため。

(2)接着剤が水や二酸化炭素によって腐食または経年劣化によって付着力が無くなった。

(3)コンクリートが水や二酸化炭素によって腐食または経年劣化により抜け落ちたため。

というようなことが考えられる。


今のところ報道だけでは詳細は分かりませんが、いずれにしろ建設後年月の経過による経年劣化が原因として挙げられている。更に点検方法等に問題があるようです。

このような経年劣化はトンネルだけではなく高速道路、橋梁等で犬猿されていますが。。。。。

そういえばローマ帝国の末期に、「全ての路はローマへ続く」といわれた路の補修費用が膨大になったことが滅亡の一つとされていますが、日本の経済状態から交通インフラの補修費が日本の将来に及ぼす影響も大です。

今月の選挙後の政権が解決しなければならない問題がまた一つ増えたかな。