おじさんがやっていた昔ながらの薬局。来店したお客(患者)さんに椅子を勧め、処方箋を見て話をする。おじさんは気懸りあれば処方した病院に電話で確認する。そしてお客さんへ説明して薬を処方する。これが「かかりつけ薬剤師」だと思う。

 おじさんが亡くなり、閉店した。昔ながらの街の薬局では商売にならない。ドラッグストアが進出して市販薬が売れなくなり、昔ながらの街の薬局が減少する。

 商業施設内の薬局へ行く。マイナ保険証を出すも「紙の保険証」を求められる。「マイナ保険証なんて誰も使いませんよ。皆さん、紙の保険証ですよ」と薬剤師に笑われる。処方箋を見て「15分後に薬を取りに来てください」と。

 政府から補助金が出るようになって「紙の保険証ではなくマイナ保険証を」と言うようになった。今まで同様、処方箋を出して15分後に取りに来て終わりである。領収書には「調剤基本料470円」(3割負担)と記載されている。これが政府の言う「かかりつけ薬剤師」の料金である。

 医療関係者の賃金アップを考えて6月から改定した調剤料金。病院の敷地内薬局なら安くなるので薬剤師の賃金は働く場所によって大きく変化するのか?と疑問に思う。


 大臣が「マイナ保険証を受け付けない医院」をチクらせたり(国民による監視)。紙の保険証を廃止したり。とても民主主義とは思えない動き。国民が自主的にマイナ保険証へ切り替えるような活動をお願いしたいものである。それなら応援できるのに残念である。


 マイナ保険証に反対しているのではない。強制的な活動に反対している。与えられた民主主義では国民も気にしないのかも知れないけど。


映画:薬の神じゃない(中国)

 

薬の神じゃない!(字幕版)

 

 認可された正規薬が高額で購入できない貧困層、主人公が救世主になる話。実際の事件を参考にして制作された映画です。