会社勤めの頃、社で初めてのコンプライアンス研修。人事部長が「君たち管理者が一番危ない。今回の研修で自らを改め、しっかりと習得して部下を教育すること。それが君たちの役目だ!」「上司はハラスメントしている事に気付かないから気を付けろ!」と威圧的。「危ないのはお前(人事部長)」と心の中でつぶやく。

 研修直後にはコンプライアンス委員会ができ、支社単位で「社員からの相談窓口」を設けるも一番怪しい奴が担当になるというお笑い状態。昔の話です。


 テレビの情報番組、短文でのやり取りで句読点を使うと若者に嫌われると紹介。読み手は「怒っている」と感じるらしい。一例として「休暇申請の若手社員への返信は『了解です。』ではなく『お疲れ様、了解です』」と。

 連絡手段が変化して固定電話からメール機能付き携帯電話(ガラケー)に、そしてスマートフォンへ。生産性を考えショートメッセージ活用。会社や学校でラインを活用する時代へと変化。若者に寄り添えないのではなく時代に寄り添えていない

 対面なら表情や身振りで、電話なら声のトーンで。文章は相手の感情を読み取るのが難しい。ここは素直に「ラインでの句読点と長文はやめる」とアップデートしておこうと思う。ラインする友達いないけど。


 「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」(東海テレビ)や「不適切にも程がある」(TBSテレビ)。放映中なので面白いか否は分からないけど、今の時代とマッチしない昭和感覚をテーマにしている。

 主人公が権利を主張する社員に文句を言うも周りの社員の表情を見て諦める場面、それを見た私は「そんな甘くて良いの?」と思う。でも、そう思う自分をアップデートしないとイカン。


映画:「セッション」(アメリカ)

セッション(吹替版)

 

 プロの音楽家を目指し、パワハラ当たり前の厳しい指導に耐えて前に進む主人公。プロになるための厳しさをしっかりと感じる映画です。ちょっと厳しすぎるけど。

 その世界で生き残るための厳しさ。サラリーマンもプロだと思うのだが、この考え、アップデート要りますか?

 昭和より現代の方が生きる厳しさは増していると思う。やって失敗し怒られて覚える昭和と違い、コンプラ等のせいで今はやらせずマニュアル通りに動くことを教える。マニュアル通りやれば罰則はないと教え込む。法令遵守が一番、道義は後回し。「アメとムチ」を体感して成長できた昭和に感謝する