1分間の黙祷。
けっこう長い、1分間。
やはり涙が出ます。
一言、言いたいのだけど
全く言葉になりません。
この1分間
周囲の音が消えました。
廃品回収の車のアナウンスも
まわりの家の音も
みんなが黙祷をしているのだと思うと
日本人も捨てたもんじゃないなと思います。
お魚好きの母。
よく港町から干物など取り寄せています。
数年前からお世話になっていたのが
福島県浪江町請戸の水産加工会社でした。
1年前。
津波で請戸は壊滅状態でした。
電話をかけてみたものの、当然連絡はつかず。
親族でもないので出すぎた真似もできない。
安否を案じてはいても、どうすることもできませんでした。
昨日、思い立って再度電話番号にかけてみました。
プルルル プルルル
電話を転送いたします
プルルル プルルル
ただいま電話に出ることができません
転送!?
そして2時間後、見知らぬ携帯から電話が。
なんと、転送先から折り返しかかってきたのです!
帰宅途中だったので手短に事情をお話して一旦切って
帰宅後、母がかけなおしました。
随分長く話していましたが
母も、隣にいた私も、電話の向こうのおじさんも
みんなで涙が止まりませんでした。
津波で全て、失ったそうです。
ただ、家族、従業員、全員無事でした。
生きていました。
海沿いの水産会社のみなさん
いつも電話応対してくれたおばちゃんも
経営者のおじさんも
みんな、生きていてくれました。
そしてなんと、波に流された金庫も無事、発見されたそうです。
現在、千葉に家を借りて暮らしているとのこと。
請戸は、原発からわずか5キロ。
もう帰れないだろうと仰っていました。
命は助かった。
金庫も無事だった。
それは奇跡的なことだけど
事業は全く見通しがたたず
ただ呆然とした、辛い1年だったそう。
それでも私は、生きていてくれて嬉しかったです。
そんな気持ちを込めて、お手紙を送りました。
一息ついてください、とお茶菓子を添えて。
届いたという電話で、おじさんはまた泣いていました。
この1年は、笑顔の戻る日が少しでも多くありますように。
