エフエム新津の仕事で頻繁に通ったのが、シネウインドです。

 

シネウインドの映画紹介コーナーを前任者から引き継いだのがきっかけでした。

実はそれまでは映画が好きというわけではなかったのですが、シネウインドに取材に行くようになってから好きになりました。

いえ、むしろシネウインドのスタッフの方々に影響を受けたと言ってもいいでしょう。

世の中にこんなに映画を愛してる人々がいたんだと知りました。

 

それまで映画といえば、全国ロードショー系のものしか見ませんでした。しかし、シネウインドで上映するのはいわゆる単館系です。それまで見たことがない映画ばかりでした。

 

コーナーではこうした映画の情報やシネウインドのイベントを紹介していきました。

特にシネウインドではイベントが充実していました。今でもそうですが、映画監督や俳優、女優さんを招いての上映会やトークショーを開いていたので、ゲストへのインタビューなどもできたのです。

 

特に印象に残っているのが、故・水野晴郎さんが来館されたときです。

 

この時は、自身が監督・脚本・主演した名作(迷作?)「シベリア超特急」の上映イベントの時でした。

水野さんは、映画の中の役柄である山下奉文陸軍大将の軍服姿で現れ、休憩時間に万代にそのままの姿で買い物に行きました。

時、おりしも万景峰号の来航などで騒がしい時期でした。そこに日本陸軍の軍服姿で現れたわけですから、少し騒然としたようです。

 

こんなお茶目な?部分も見せながらも、インタビューでは自身の作品や映画全体への愛情を語ってくれた水野さんでした。

 

このコーナーのために毎週のようにシネウインドに通ってましたので、多くのスタッフの方々と知り合いました。

私が新潟に戻ってからほどなく、一度挨拶に伺いました。私が新潟を離れて10年以上経っているにもかかわらず、当時もいらっしゃった現在の館長さんから歓迎されたのは嬉しかったです。

今は、いろんなことに手を広げてなかなかシネウインドに行く機会を作れないのですが、落ち着いたらスタッフとして関わりたいなと思っています。

それだけ私にとってシネウインドは思い出のある、そして居心地の良い場所です。

 

現在も変わらぬスタイルで営業されていますが、こうした映画館は本当に新潟の文化における宝だと思います。

 

山下奉文陸軍大将

水野晴郎さんに似ているような感じがします。水野さんご本人も敬愛されていたようです。、これがシベリア超特急に結びついていくことになります。