ここからは、私が普段、そしてよく感じている感情について考えていきます。5つにまとめてくんですが、短い文章ですけど、ゆっくり、じっくり考えながら、思い出しながら、想像しながら読んでみてほしいです。

 

各話しの最初に簡単な例を出していますので、似たような経験をした時を思い浮かべてみてください。

その時の状況、私の気持ち、そして状況の変化につれて変わっていった私の感情など、なんでもいいです。できるだけ具体的に思い浮かべることで,周りの目からではなく、まず自分の感情に自ら共感してあげてほしいです。そしてそれから、離れてその況を客的に眺めてみます。よく耳にする「相手の立場になって考える」ことですが、それがかなり難しいものです。そこで、その状況で他の人の気持ちとしてあり得るいくつかの例を挙げていくので、それを通して「私がこう考えているとき、他の人はそう思っていたのかもしれない」ということを感じてみましょう。

自分の中から外へと、思考のフォーカスを少しずつ広めていくことで、他人と自分の考えの違いを感じるきっかけになれると思います。そしてそれは意外なことに、自分をより理解できるも基ととなっていきます。なので、「そんなことないでしょう」「ありえない」という思いが先に出てきても、そういう時は、その代わりに「そんなこともあるんだ―」と考えながらじっくり、考えててみよう。

 

*私はいつも悩んでいる

 

またもいきなりですが、全然認識していなかったのに、突然次のような話を聞いて戸惑ったことはありませんか?

 

「○○ちゃんって、反応遅いときあるよね」

「どうしたの?」

「自分の意見あんまり言わないよね」

 

そのような時には当然、思います。

何か話をするときや、メッセージを送る時に何度も悩んで考えているのは当たり前じゃないのかな。

相手の気持ちや立場を考えているからこそ、返事をするために悩んでいるわけだから、思いやりの気持ちであって、何か言われるようなことをしたわけではない。あと、そもそもそんなに長い時間悩んでいたわけでもないのに。なのに、どうしてそんなことを言ってくる人がいるんだろう、と。

このような状況をありのまま理解するための一つのポイントは、その時の自分の気持ちや相手の気持ち、状況などではなく、「実際に起こったこと(事実)」に注目することです。ここでは、実際に私が悩んでいる間にどれだけの時間が過ぎていったのか、というとこでしょう。

これが驚くことに、今までの経験からみたら、このような状況では本人が考えている時間の3倍以上の時間が経ったと考えていいと思います。「まさか」となると思います。でも、同じような状況で実際に何度も時間を図っての結果だから、ウソともいえないでしょう。実際に時間を計ってみてもいいと思いますが、ここで大事なことは、何倍の時間が過ぎているのかではなく、「私が感じている時間より長い時間が過ぎている」ということです。

その前提で話を進めてみます。すぐの返事を求めているメッセージが来ていて、返事するまで1分ほどかかったと思っているとしてみましょう。もし実際にかかった時間が3分くらいだったと考えると、その時間は相手からするとどれくらいの長と感じられたでしょうか。メッセージを送って既読がついて返事を待つ間スマホの画面をずっと見ているとしたら、その3分は意外と実際の時間より長く感じられるものです。さらに今度は自分が返事待ちの側だと想定してみたらもっとわかると思います。

でもここで話を戻します。私はどのような返事をするのが良いかを悩んでいるところです。そんな中で相手が返事を促して来たらどうしようと、もっと悩みは増えていきます。早く返さなきゃいけないんだけど、どうしよう、とどんどんプレッシャーを感じることもあると思います。

一つのたとえ話でしたが、結論は、私は相手(他人)の反応が気になって思うがままの行動がとれていない、もしくはできない、だから悩んじゃっている、ということです。