(赤い藪椿と、白玉椿 花器ほ、信楽焼)
 

 今日は、

春の烈風、「春疾風(はるはやて)」が

吹き荒れる一日でした。


 風が唸りをあげているのを聞くと、

強い強い風だということを実感します。


 皆様も、「春疾風」にご注意くださいませ。


 今日、カレンダーを何気なく見ると、

平成なら何年、昭和なら何年という

表示がありました。


 今年、令和6年は、平成36年、

そして、なんと、昭和99年でした✨

人間でいうと、「白寿」ですね。

     おめでたい✨


 そして、来年は昭和100年になるのですね!


 3つの元号にを生きていることに

自分は、年齢を随分と重ねてきたものだと

思ったりしました!


 今日の掛け軸は、

「一華開五葉(いっかごようをひらく)」です。

「一華開五葉」とは、


中国における禅の創始者・達磨(だるま)大師が


授けた詩の一節なのだそうです。




「達磨(だるま)大師」と言えば、


子どもの頃、


「だるまさんが転んだ」 という遊びを


したことがある方もいらっしゃると思います。



 また、「だるま落とし」もありますね!


その、達磨(だるま)さんなのです。




 この意味は、


一輪の花が五弁の花びらを開き、


やがて果実が実ることを詠んでいるそうです。



 これは、心の中に悟りという花が


一輪咲けば、


尊い五つの心智に分かれて花開き、


立派に成就することを意味するそうです。




 この達磨大師の言葉のとおり、


禅宗は五派にわかれて栄え、


多くの人々を救ったそうです。



 

 また、「一華開五葉」の五葉について、


禅宗の五派以外にも


五智とする解釈もあるそうです。


五智とは、心を開いた純粋な五つの心智


のことだそうです。




 その五つの心知とは、


①大円鏡智(生まれたままの無垢な心) 


②法界体性智(身の回りのすべては仏の現れと知る心) 


③妙観察智(平等の中に個性があると知る心)


④平等性智(すべてのものが平等であることを知る心) 


⑤成所作智(思いやりを大切にする心)


 

 この五つを持てば、


煩悩や苦悩が消えるとされているそうです。



 なるほど、大切な深い意味があるのですね!



 今日は、

「引っちぎり」という主菓子で、

お濃茶をいただきました✨


 この、「引っちぎり」という和菓子は、

ひな祭りの定番の和菓子の一つとして、

有名ですね!


 その由来は漢字で書くと、

「引千切」となり、

生地を成形するときに

菓子のひしゃくの形の柄の部分を

「引きちぎる」というところから

きているそうです。

 
 古来、宮中にて餅を丸めることが

手間であり、引きちぎって作ったことが

ルーツであると言われているそうです。


 柄杓の部分が蓬(よもぎ)餅で、

とっても良い香りがします。


 上に乗っているピンクと白のきんとんが

可愛らしく、まるで、お雛様とお内裏様の

ようですね♥


 とっても、美味しかったです✨


 茶碗は、織部焼。

 出袱紗は、獅子狩文錦。