
今日も、真夏日の蒸し暑い一日でした。
今日は、風炉の炭点前をしました。
「炭のたえぎる炎」は、
亭主の「心意気」を表している
という言葉を聞いたことがあります。
昔は、今と違って、ガスも電気もない時代、
すぐに、湯が沸くということは
決してありません。
つまり、美味しい一服を点てるには、
よく煮えたぎった「湯」が必要です。
湯を沸かすためには、
炭をつけなくてはいけません。
しかも、湯はすぐに沸く訳ではありません。
茶事で、「初炭」、「懐石」、「濃茶」の
流れとなっているのは、
とても、理にかなっていることだと思います。
つまり、「炭点前」をし、
湯が沸くまでの時間、「懐石」をいただき
腹を程よく満たす。
湯がたぎった頃合いで、
茶事のクライマックスである
「濃茶」をいただくのです。
茶事をする上では、
とても、大切な点前となりますね。

炉の「炭点前」は、灰をまいたりして
手数が多くなり、覚えるのに苦労をするので、
風炉の炭点前をしっかり、
覚えて欲しいと思います。
今日は、とても、炭の置き方が
よかったようで、炭がよくつき、
湯もよく煮えたぎりました。

このあと、炭点前をしましたが、
とても、美味しいお濃茶が、点てられました。
釜は、龍寶山大徳寺釜。
風炉は、木瓜型。長野新造。
今日の花は、
木槿(むくげ)、金水引(きんみずひき)、
撫子(なでしこ)、茗荷(やぶみょうが)、
水引草(みずひきそう)、縞葦(しまあし)。
今日は、
京銘菓「阿闍梨餅」で、一服しました。
老舗の銘菓は、本当に美味しいですね!
生徒さんが、京都に行った時に
買って来てくれたお土産です。
茶碗は、波の色絵茶碗。
京都は、もうすぐ、祇園祭ですね!
また、京都旅行に行きたくなりました!


