さて、続いてはラジオの話。

 

 最近恵まれた配信環境のなかで、ネットラジオが大流行(?)している。その利点として、テレビよりもスタッフも少なくてすむことから(最悪一人でも行ける)、個人運営で定期的に放送できるのが利点だ。とはいえ、FMラジオから入った自分としては、どうしても楽曲をかけるということがラジオ番組の醍醐味と感じているので、最近のネットラジオにはあまり物足りなさを感じる。

 

 ニコニコは黎明期からニコラジをはじめとしたネットラジオには非常に積極的で、動画付きであるため楽曲もMV込みでオンエア出来ていた。運営コメントを活かして楽曲情報や楽曲のリンクへ飛ぶことも出来た。その質は簡易動画付きラジオの礎を築いた文化放送超A&Gでさえも凌駕する。とはいえ、文化放送A&Gは楽曲OA中はタイトル画面しか出さなかったし、他のデジタルラジオ出身の放送局はMVすら流さずスタジオからの1つのカメラを延々と回す内容だった。

 とりあえずニコニコ動画はボーカロイド楽曲も多彩に投稿されているため、ボーカロイド楽曲を流したりできるといった利点がある。ボカロ楽曲に出会ったのも「ニコラジ」だった。

 

 一方、Youtubeなど他の配信プラットフォームではどうか。各放送局のサイマル放送をみていても、どこか物足りない。というのも、楽曲がMVすら流れずに権利かなんらかの問題で無音になったりするので、楽曲情報くらい文字でながしてもいいのに…と思うばかりである。そのためかほとんどがトーク中心のバラエティー番組であることが多い。むしろ、ネットラジオでミュージックライン並の数の楽曲を流した番組は自分がしる上でほとんどない。

 

 その中でも渋谷クロスFMはある意味頑張っている方だ。MVがあれば積極的にMVを流すし(ない場合は内側から外を写した特定のカメラアングルとなる)、楽曲もモノラル(?)ながら流してくれてはいる。まあ、音楽タグにオンエア楽曲がでてしまうわけだがw

 youtubeにもフリー楽曲があり、それならば流してもいいという制約があることから、その楽曲を流すところもあることはある。

 

 どちらにしろ著作権上の問題で楽曲を流すこと自体「できない」が、ニコニコではJASRACなどの著作権管理会社と連携していることから、ある意味spotifyなりボカロ楽曲なり自由に楽曲を流すことができている。実際、あるネットラジオではJ-POPも流すことはできているし、FM寄りのネットラジオができるのも最大の強みだ。

 

 ただ、ゲストの楽曲をMCが曲紹介するのはちょっと…だが、ニッポン放送の一部の番組やFM放送局でも以前はMCが曲紹介していたようなので、AM方式と勝手に名付けている。ゲストの台本が必要ないなどの利点があるのかもしれないし、特にネットラジオでは著作権の問題で、ゲストの楽曲をMCが紹介することで、OAする楽曲の確認もあるのかもしれないが。