遠藤彩乃ちゃん

17歳のお誕生日おめでとう!


きっと美しい女性に

なっていることでしょうね。


小さい頃から可愛さのなかにも

芯のある美しさを持つ人でした。


離ればなれになってから、

私は長く母親としての生き方に

罪悪感をもっていました。


もっと

争えばよかったと。


きっと「見捨てられた」と

思わせてしまったことだらけでしょう。


そんなつもりは

1ミリもなかったのだけれど、

歪んだかたちで伝わったことに

心を痛めていました。


私が痛むことで

彩乃ちゃんと康貴があれ以上に傷つかないのなら、とした決断ではありました。


それでも結局は

深く傷つけてしまったことに

変わりないのでしょう。


本当にごめんなさい。
言葉でいいあらわせないほど

申し訳ないとずっと思ってきました。

恨まれても当然。


だけど、だからこそ、

しあわせになってほしい。


憎しみ、悲しみ、怒りを

バネにしあわせを掴みとってほしい。


傷つけられた、見捨てられた、

深い傷のせいで、もう昔のことは思い出さないようにしてるかもしれません。


それでも、どうか未来をしあわせに生きることは諦めないでください。


そのためにあなたは今日この世界に産まれてきたのです。


17年前の今日は私の人生で一番うれしい日でした。


産まれてきてくれてありがとう。


周りの人とは違う家族環境をも
誇らしくあってください。


美しさに遠慮なく
誇らしくあってください。


与えることより
受け取ることの素晴らしさを
どうか見つけてください。


誰の道でもない
彩乃ちゃんの美しい道が
今日からまた開けていきますように。



まわりがどれだけ反対したとしても
わたしはずっと彩乃ちゃんの味方です。


お誕生日おめでとう。
いつの日かあなたの心に届きますように。


田原あゆみ