こんにちは。

晩ご飯がてら、仕事終わりに行きつけの小料理屋へ。

ここのお店は、友人が最寄りに遊びにきたとき
には必ず紹介する。

10坪に満たない、カウンターとテーブルが
2つほどのこじんまりとした小料理屋だ。

店主は、一見強面の職人的なおじさん(笑)
でも、話し出すと優しい笑顔と等身大の反応を
してくれる。
僕のホッとするお店の1つだ。

僕は自分の好みもあるけど、応援の意味も込め
て、街に根付いた小料理屋を利用させてもらう
ようにしている。

店主の人柄も大好きだが、そのお店のメニュー
はいつ見てもワクワクする。

「鮎の梅肉はさみ揚げ」
「海宝漬け」
「鮭の出汁醤油焼き」

しかも、味は間違いない。
紹介した友人は、間違いなくこのお店のファン
になってくれる。


今日訪れてみると、季節柄かメニューには、
ワクワクするようなお品書きが並ぶ。
 
「戻り鰹のお刺身」
「銀鱈の煮付け」
「鰤かま塩焼き」……


店主と話をして
「季節柄なのか、ワクワクするようなメニュー
が増えましたね」

と言うと、

「そぉ?」

と、一言。そして……

「今は、ほとんど年中仕入れられるけどね」
「でも、季節を感じられると思って、
タイミングを見てメニューを変えるんだよね」


「あ、そういうことか」


昔は「旬のもの」、「名残りのもの」、「はしりのもの」と出回っている食材を使わなくてはいけなかった。

現代は旬の食材は格別に美味しく感じるものもあるが、店主が季節を演出するための食材選び、メニュー作りになっているのかもしれない。

お客として、
「あぁ、もう〇〇が出てる。秋だなぁ。」
と感じるが、それは店主の演出でもある。


こりゃ、してやられた。


でも、素敵な演出だったな。