こんにちは。

先日、傘メーカーの社長と電話でお話しした時の話です。

その社長とは、僕が15年前の目標設定以来お付き合いさせて頂いている方で、僕の目標やアイディアを聞き飽きるくらい聞いてもらっている方だ。  

僕が自分のブランドで発信する商品は、そこのメーカーでと決めているし、すでにお願い済みである(笑)


しかし、今年のコロナウィルスの影響で、その計画が揺らいでいるのだ。

今期の売上は激減し、来期の受注状況も見通しが立っていない。

メーカーが頑張って良いモノを作れば助かるかもしれない、という問題ではなく、
モノが「売れない」のだ。

小売店、配送業者、問屋、メーカー、内職屋さん、材料メーカー……。
商品を作るには多くの人たちが関わっているが、川下と言われる小売店の売上が軒並み伸び悩み、在庫を抱えている状況で、昔ながらの小さな専業メーカーが生き延びる道は少ない。


社長いわく、来期の受注があったとしても、それまでに潰れてしまうかもしれない、と。


現状からして短期で日本の景気が急回復するという期待はしづらいし、さらに消費が消極的になるのは予想できる。
倒産の波はこれから、という話さえ聞く。

また、メーカーが潰れることは、小売店や問屋が潰れることと意味合いが少し異なる。
メーカー独自の技術や機器、職人の腕、内職さんとの繋がり、各部品メーカーとの連携など、1度流れが切れると再構築することは簡単ではない。
それに、職人さんの高齢化も進み、担い手がおらず自分の代で終わろうとしている状況。

コスト削減の影響で生産地が海外に大量に移動してしまった現代で、日本の有能なメーカーは一握りになってしまっているのだ。


いずれにせよ、吹けば吹っ飛びそうな
か弱い夢だった頃から、僕の目標を真剣に聞いてくれ、影ながら応援して下さっていた社長へ何か報いたい。


「体が動くうちは、傘を作り続けたいんだけどね」



と言う社長の言葉に対して、返す言葉がなかった。


さて、僕は、この課題に対して何ができるだろう?

決断の時期は迫っている。


あがこう!僕もあがいてみる!!