サンちゃんのブログ   



お店の夜のおまかせの内容が変わった、

早速試験調理で今夜の晩酌に

コキール=コキーユというのが正しい呼び名なのだろうか、
器を指してるのだろうか?帆立の貝殻に似せた薄手の陶器に
具とソースを浅くオーブンもって焼く、

これが私としてはイメージが違う、

子供の頃、たまに親父に連れられ今池の洋食店にいくのが
贅沢だった、実家は料理屋だったから物心つく頃から食事はいつも1人、
一緒に食事など年数回だろう

そのお店カウンターの中では白い帽子のコックさんたちがテキパキ動き、
ネタケースに入れられた湯剥したトマトやアスパラお肉が私には目新しかった。

親父はいつもステーキ、
当時の私にはあの端の脂身と肉部の間のグニュ~がダメで、
まだ小さかったからハンバーグも食べきれないので、
親父がビールのツマミに頼む蟹のコキールを半分もらうのが常、
これが美味かった、

ココットに入れられ焼かれたコキール、
パルメザンチーズと磯のこうばしい匂いが、
これが私の洋食の原点、給食のマカロニグラタンのペシャメルソースとは一線を違す、

だからあの頃のイメージを思い出して作っている、

調理は毎年改良している、最近は生剥き牡蠣を使わず、
某冷凍食品メーカーの業務用の冷凍を使ってる、
冷凍!と思われるかもしれないが色々試してこれがベストだった、

それに味の決定打は海水!この海水が美味しいの、
これは冷凍牡蠣の表面に氷ってコ-ティングされているのだが、
それがソースに溶け出し絶妙の塩加減と風味を付ける。