本題に入る前に。
米国人歴史学者ゲーリーP.リュープ先生によると、江戸時代仙台にも陰間茶屋が軒を連ねていたという。
陰間とは13,4歳〜20歳位までの少年の男娼。
陰間に就くには美少年であることが条件だったようで、利用客には男性のみならず女性もいたそうだ。
当時の江戸、大阪で陰間茶屋が流行っていたのは歴史好きのわたくしは既に知り得ていたが、その流行が仙台にも波及していたとは驚きであった。
仙台の陰間茶屋跡は、どこに在したのだろうか?史実はどうだったのだろうか?と「調べる価値あり」と見たわたくし、今後古い文献を探しに図書館通いが続きそうである。
記録がまとまったら当ブログで記したい。
さて、本題へ。
ホヤは、その形から「海のパイナップル」と呼ばれる。
(手榴弾にも似ているが)
関東以南で出回ることは少なく、珍味扱いされるが、東北、特に三陸海岸に面した県ではよく食卓に上がる至極一般的なもの。
宮城県人のわたくしも幼少期から慣れ親しんだ味であり、大好物のひとつ。
どのスーパーでも売っており、地元のほとんどの人は自分でさばける。
包丁を入れると、汁が勢いよくビューッ!と出て来る。
〜キモい!〜
かみさんが仙台へ嫁いだ頃、初めてホヤを見せたら、見た目が少々グロテスクなため、開口一番に好噁心!(キモい!)と驚き、戸惑っていた。
が、食べてみると、見た目と違い、その旨さにハマり、今ではすっかりかみさんもホヤの虜になっている。
外見は奇異だが、中の身は絶品!
刺身でいただくのが一番。
ホヤが台湾へ
宮城県石巻産のホヤが、この夏台湾へ空輸される。
台湾の人にも刺身で味わってほしいが、きゅうりを和えた酢の物、天ぷらもイケる。台湾でホヤは、どのように調理されるのか関心がある。
冒頭で書いた通りホヤは「海のパイナップル」と呼ばれる。
閩南(みんなん)語なら「はいえおんらい」
この夏、台湾へ渡るホヤは、今後現地でそう呼ばれるだろう。
夏が旬の日本三陸の味•海のパイナップルを台湾の人たちも存分に味わってほしい。
こうしてブログに書いていて、今夜もまたホヤが食べたくなった。ほんと中毒性があるなホヤには。