1945年8月15日、終戦により日本統治が終わった台湾。


国共内戦に敗れ、台湾へ逃げ渡ってきた国府(国民党政府)が日本に代わって台湾を統治。


犬去りて豚来たる。


犬とは日本人を指し、豚は外省人(中国人)を指す。


犬は家を守る番犬になるが、豚は肥えて肥えて暴利を貪るだけ。という当時台湾で囁かれていた揶揄である。




台湾を統治した国府は、本省人(台湾人)を圧政。1947年の二二八事件を発端とした台湾全土に広がった本省人蜂起の動き。国府軍はこれを武力鎮圧し、本省人と外省人の軋轢を生む。



当時の台湾人は、初対面の相手に対して、台湾人か中国人かを見分けるために、閩南語、または日本語で話しかていたと聞いたことがあるが、映画「悲情城市」では、それが如実に描かれている。


写真館を営む聴覚障害者•文清役を演じた香港俳優トニー·レオンが、列車内で蜂起中の台湾人に閩南語と日本語で問い詰められるシーンがある。


あんた、どこの人か?!•••

あんた、どこの人か?!•••



侯孝賢監督は、閩南語が話せないトニー•レオンを聴覚障害者という役に設定した。


もし、彼トニー•レオンが閩南語が話せたなら、あの緊張感のあるシーンは撮ることができなかっただろう。







かみさんの作った台湾朝食のド定番燒餅をパクつきながら、今回のブログ記事を綴っていた。