72.5%


これは何を示しているかというと、ロシアによるウクライナ侵攻以降に行われた台湾のある世論調査の結果である。


もし中共国が台湾を統一するため武力行使してきたならの質問に72.5%が「自分たちで台湾を守る」が台湾国民の出した答えだ。


日本でこのような調査が行われたら、まったく違う結果になっていただろう。


危機が常に隣り合わせの台湾と平和ボケの日本とでは国防意識の差は歴然。


ロシアの理不尽なウクライナ侵攻と、統一を掲げ台湾侵攻を目論む中共とを重ね合わせ、台湾国民も決して他人事ではないと戦況を非常に注視している。



自分たちで自国を守る


自ら血を流さないで、どこの国が助けに来てくれるというのか。


NATOをはじめ欧米諸国から武器供与はあるが、ウクライナは自分たちで国を守っている。


それが台湾の世論調査の結果につながり、自分たちで台湾を守るという強い覚悟の現れだ。


無抵抗では決して平和は訪れない。平和は勝ち取るもの。


国連非加盟国の台湾は、有事の際、公式に自ら国際社会へ訴える場がない


その時、今回のロシアと同様、中共は国連の場で堂々と嘘八百、難癖、屁理屈を並べて台湾侵攻の正当性を述べるだろう。


覇権主義国家のロシアと中共国が未だ常任理事国というのは異常だが。


G7の結束が固い今、台湾有事の際にはメンバーで唯一のアジア国日本が果たす役割は大きい。


台湾人は死んでも中共国の属国にはなりたくない。それは日本も同じだ。



習近平の誤算


ウクライナは3日で制圧できると目論んだプーチンは、苛立ちと怒り狂っているという。盟友習近平もこんなはずではなかったと落胆しているだろう。


圧倒的火力を投入してもウクライナ軍は崩れず、むしろ善戦し踏ん張っている。反攻勢の構えだ。


この戦況に、習近平は台湾侵攻を躊躇しているといわれる。国際社会からロシアが締め出され、容赦ない経済制裁が科せられたことも大きい。世界一斉のロシア総スカン。



ロシアによるウクライナ侵攻以来、井口光雄著書「激闘ルソン戦記」の一節が、強烈にわたくしの頭の中を反芻している。


戦争はしてはならない。勝ってもろくなことはない。負ければ惨憺たるものだ。


だからといって「戦争はしたくない」といくら叫んでも無法国家はなくることはない。


国家を充実させ、外交によって世界融和をはかり、そのうえ万一のために軍備はしっかりと整えなければならない。



繰り返すが、無抵抗では決して平和は訪れない。


平和は勝ち取るもの。


自ら血を流さない者に、どこの国も助けには来ない。



ウクライナ軍の粘り強い善戦に、台湾の人々はどれだけ勇気づけられているか。


この戦いは、民主主義陣営対覇権主義•独裁国家の戦いでもあるのだ。


ウクライナに栄光あれ!