台北から、かみさんの実家がある台中へ向かうために、駅弁を買って高鐵(新幹線)に乗る予定であった。

 
ところが、あいにく空席がなく、あえなく高速バスに変更。

でも、ここまで来て、せめて駅弁だけは食べたいので、買うことに。

が、さらに悔しいことに、素食(ベジタリアン)弁当しか残っておらず、雞腿便當(鳥もも肉弁当)が出来上がるまで1時間も待たなければならなかった。

移動に1時間も無駄にできない。わたくし、ビーガン志向ではないが、背に腹は変えられないので、致し方なく渋々ながらもベジタリアン弁当を買う。



バス車内

車内は欧米人や東南アジア人を中心とした外国人ばかり。見たところ日本人はわたくし1人。


座席のテレビには、日本映画も何本が上映されていた。

わたくし、岡田准一主演「海賊と呼ばれた男」を観賞。不覚にも感情移入し涙する。

また、映画を通して久々に長時間聞く母語日本語に、一瞬祖国へ帰りたい想いに駆られる。


駅弁を食す

駅弁を列車ではなく、バス車内で食べるという苦肉の策に苦笑。


中央に鎮座するのは湯葉。その周りを各種野菜たちが所狭しとビッシリと埋め尽くす。黄色いのはカボチャ。

ま、これはこれでうまかったが、物足りなさは拭えない。やはり肉や魚介類、玉子がないと物足りない、物足りない。

オラさビーガンは無理だべな〜、無理無理。



台中到着するも、その気温29度!にドッと汗が流れる。やはり台北とは気候が違う。

かみさんの実家では、近所の親戚たちが集まり、我々の到着を今か今かと待ちわびていた。

閩南(みんなん)語が行き交い、わたくしが会話に入る隙はなかった。14歳の姪っ子まで閩南語を流暢にこなすようになった。

わたくし、所々しか聞き取れず、かつての留学中、閩南語を学ばなかったことを後悔(毎度のことだが)


台湾の旅はつづく