あの日から7年・・・地震発生時刻の14:46、体を沿岸部方向に正対し、黙祷を捧げた。



あの日を教訓に、我が家では敢えてローテクのまま変えないものがある。というか、絶対変えてはいけないもの。


以前、時代遅れとか、え?今も使っているの?とか揶揄さるることがあったが、それが先の東日本大震災以降、評価がガラリと変わり、見直されることになったLPガス。


大掛かりにパイプラインを敷き、各家庭へ供給する一括管理型の都市ガスとは違い、個々独立しているLPガスは震災に強い。


先の震災当時、仙台市の中枢、青葉区であっても都市ガス復旧に約一ヶ月を要した。


一方、我が家は、LPガスだったおかげで震災当初から食料の煮炊きができた。(物流が寸断され、食料調達にやや難儀したが)


真冬の震災時に暖かいものが食べられる。
これは、どれほど肉体及び精神に与える安心感というか安堵感が大きいことか身をもって学んだ。


実は、震災前、我が家も都市ガスにするべく、施工依頼の予約までしていたのだが、それがあの大震災を機にLPガスを見直し、都市ガス化計画を取り消した。


飲食店でも比較的再開が早かったのはLPガス使用の店であった。




また、電気を使わない石油ストーブも見直した。これなら停電でも暖が取れ、食料も煮炊きできる。


しかし、震災時、我が家では石油ファンヒーターしかなかったため、暖は取れなかった。それを機に、震災が落ち着いたころ石油ストーブを買い揃えた次第。






スマホ、パソコン、諸々の家電製品、これらハイテク製品は、震災時クソの役にも立たない。


一見時代遅れのような感がある、昔ながらのローテク製品こそ震災時真価を発揮し、最も頼りになる。


そういう意味で、改めて先人たちが造ったものに感謝し、心して使いたい。と、毎年3.11の度に思うのである。