戦後70年間、憲法九条によって日本が平和を保ってきたわけではない。
自衛隊が不断の厳しい訓練を積み重ね練成し、抑止力を効かせてきたからである。
非現実的な理想、九条で自国が守れるのなら、こんな安上がりなことはなく、とっくに他国が模倣しているだろう。
九条が公布された当時の世界情勢と比べ、今とでは、世を取り巻く環境があまりにも違いすぎる。
現状から乖離し、自衛隊をがんじがらめにし、身動きできない現法は、もはや悪憲と言わざるを得ず、九条では国を守ることはできない。
それなら、日本も軍事を他国に頼らない、スイスなどのような永世中立国になればいいだろう。という意見もあるが···
人口800万人のスイスは、予備兵合わせて21万人もの兵力を有し、国民皆兵、徴兵制度を敷いている。
もう一度強調する。人口800万程度、九州にも満たない小さな国土に、21万の兵力は超強大だ。
これを日本にあてはめようとすると、現在の自衛隊員24万人から、なんと315万人の兵力が必要となる。
もちろん志願制だけでは、とても間に合うものではないので、徴兵制を敷かなければならない。
防衛費も莫大になり、その負担は国民に重くのしかかるだろう。
それもダメなら、日本を鎖国にさせる気か。
現実的な話に戻り、抑止力をさらに高めるには、やはり同盟国との連携を強化し、戦争しないよう、有事には万全に備える。
戦争反対、だから安保法案賛成なのです。