旧暦の大晦日にあたる18日の夜、台湾親族一人ひとりへ祝いの一報を入れた。
義母からは「仕事が忙しいのは分かるけど、來年の正月は台湾で迎えるように」と、閩南(みんなん)語訛りの強い北京語で言われる。
義母は、日本名を持つ。その名は「梅」(うめ)。義母はそれを誇りに感じている。
「ど根性ガエル」の寿司職人、梅さんを思い出すが・・・
日本統治時代、日本教育を受けた義祖父が命名した。
翌日の元旦、早くも義母は、行きつけのカラオケ場で熱唱するのであった。歌うのはすべて閩南語の演歌。
ここは、土地神を祀る廟内に併設されているカラオケ場。皆、参拝を兼ねて歌いに来ているのである。
梅さ~ん