読書の秋


最近読み終えたばかりの「島川正明、空戦記録

                     光人社NF文庫


台仙堂-21


今回、空戦記の話は横に置いて。

著者は、第二次大戦中、台南海軍航空隊に配属された時期があり、

台湾の食にまつわるエピソードも記され、第二の祖国を台湾とする私に

とっては大変興味深い。


当時、航空食によく木瓜(パパイヤ)が支給されていたそうで、

当初その匂いに慣れなかったという。


実は私も台湾で初めて木瓜を食べたとき、その独特の匂いに一瞬ためらった覚えがある。




大空のサムライ」の著者、坂井三郎に至っては、台湾任務時代に、

さんざんバナナを食ったので、もう見るのもイヤだと記述している。


台湾苦学生時代、私もさんざんバナナは食ったが、いまだ台湾バナナだけは飽きない。フィリピンバナナには食指が動かないが。



で、島川の著書に話を戻して。

味噌汁は内地よりウマかったという。

台湾の味噌汁というと具だくさんのものが多いが、当時からそうだったかもしれない。


また、街角では納豆も売っていたいう。

当時すでに台湾では納豆が普及していたことがわかる。


どうりで納豆嫌いが少ないわけである。

台湾の親族、友人たちも皆納豆が好きだ。