読書の秋
最近読み終えたばかりの「島川正明、空戦記録」
光人社NF文庫
今回、空戦記の話は横に置いて。
著者は、第二次大戦中、台南海軍航空隊に配属された時期があり、
台湾の食にまつわるエピソードも記され、第二の祖国を台湾とする私に
とっては大変興味深い。
当時、航空食によく木瓜(パパイヤ)が支給されていたそうで、
当初その匂いに慣れなかったという。
実は私も台湾で初めて木瓜を食べたとき、その独特の匂いに一瞬ためらった覚えがある。
「大空のサムライ」の著者、坂井三郎に至っては、台湾任務時代に、
さんざんバナナを食ったので、もう見るのもイヤだと記述している。
台湾苦学生時代、私もさんざんバナナは食ったが、いまだ台湾バナナだけは飽きない。フィリピンバナナには食指が動かないが。
で、島川の著書に話を戻して。
味噌汁は内地よりウマかったという。
台湾の味噌汁というと具だくさんのものが多いが、当時からそうだったかもしれない。
また、街角では納豆も売っていたいう。
当時すでに台湾では納豆が普及していたことがわかる。
どうりで納豆嫌いが少ないわけである。
台湾の親族、友人たちも皆納豆が好きだ。