心で心を思う事


心を見渡す事



この力をメンタライズと呼びます。



私の専門は愛着障害、アダルトチルドレンですが、

両者ともメンタライズの力が弱いのが特徴です。


「私は何故怒っているのか」

「私は今、どう思っているのか」

「何故、今モヤモヤしているのか」

「何が不安なのか」

「何故、涙が出るのか」


このような心の状態を広く、明確に見渡す事が出来ないので、混乱や葛藤が生じます。



メンタライズには自己の心のみならず、他者の心を見渡すことも含まれます。


愛着障害、アダルトチルドレンの方は、

他者のネガティブな感情や表情には敏感で、思い込みでネガティブな感情に支配されてしまう事がしばしばあります。


自分の心の状態と

他者の心の状態が正確に見渡せないからこそ

思い込みや憶測で支配されることになります。


すると、感情のコントロールが出来ず悲観的になったり、イライラしたり、不安が長時間続いたりします。


つまり、感情のコントロールを上手にするためには、まずは心の状態を明確に見渡すこと

「分かること」「気付き」が必要なのです。


心を育て、芽を育てることでよりハッキリと感情というものがわかるようになったり、

「私はこう感じている」と認知する事が出来ます。


心の中を探索する事で、

忘れていた感情や記憶を思い出すかもしれません。


そこで「気付き」があるかもしれません。



また、メンタライズ力を子供のうちから育てる事が出来れば、感情調節や自己と他者理解が出来、健康な対人関係を築く事が出来るようになる可能性も広がります。


子供のうちにこの力が育たないまま大人になった方も、育てることが出来るので、「もう遅い」と決めつけずにカウンセリングに足を運んでみてください。